大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

帯広SLOW living

北海道が誇る道産本「スロウ」の直営店が帯広にできました。
地元ならではの細やかな情報収集力と磨かれたセンス、編集部のみなさんの熱意とクオリティで新しい北海道を見せてくれる「スロウ」は手に取って心地よく、北海道を見つめ直していいものを発見してゆこう、伝えよう、応援しようという気概にあふれています。

9月10-11日の回に三月の羊のお菓子、置かせていただきます。
きっと色々な北海道内の手作りのすてきなものを紹介している店内だと思うので、
私もどこでもドアがあったら行ってみたいなぁ。

限定数ですので、お早めに。
<予定内容>

*クッキー(ココア・ジンジャー・苺・全粒粉クルミ
*焼き菓子BOX(上の写真のセット)
*クッキー缶
*ラム缶

インスタ

タカ1号と野鳥たち


タカ1号です。


ヒワがブルーベリーを食べてしまうので、息子2のお古の洋服で案山子を作ろうかな、と思い立ったのですが、怜悧な息子1調べによると「案山子よりもタカを嫌がる」とのことで、家にあるものでタカの疑似人形を作ってみました。


中に発砲スチロールでできた緩衝材を詰めて、輪ゴムで止めただけのものですが、なかなか良い感じ。目だけ図鑑で調べたように息子2に書き入れてもらい、完成。早速庭に吊るしてもらうと‥‥


こんな感じ。重みで程よく揺れ、リアル。8月2日夕方に設置したところ、翌朝息子2の報告では、ヒワたちはブルーベリーの木から3ー5m離れたイタドリから様子見ては帰ってゆくとのこと。効果絶大!

実は、2週間後(8月17日)に植田さんがいらっしゃる時までブルーベリーを何とか守りたい一心で設置したのですが、効果がありすぎて思いがけないデメリットもありました。鳥の声が消えてしまったのです(><)

朝もまだ薄暗い3時半頃から賑やかに声を響かせ、一日の始まりを喜びで満ちたものにしてくれていた小鳥たち。夕暮れのお風呂の窓越しにも楽器では出せない透明感のある美しい声が聞こえ、一日の疲れを癒してくれました。が、以来ピタッとその声が消えてしまい、愕然としました。

植田さんは鳥がお好きなので、いらっしゃる日の朝タカ1号を外してみましたが、すぐには戻ってきませんでした。2-3日してようやく少しシジュウカラヤマガラらしきものを木に鈴なりに見かけ、ホッとしました。

アカゲラはあまりタカに興味がないのか、タカ1号がいてもいなくても、木造の我が家をノックし続けます。


鳥の声のおもてなしはあまりできなかったものの、タカ1号のおかげで、ブルーベリーはしっかり楽しんで頂けました。無事パトロールを果たし、ブルーベリーの収穫終了。タカ1号も任務を終えました。今年はスズメバチの被害が少なくホッとしました。


おまけ*夫が散歩で見つけた鳥の卵の殻。
緑豊かな大沼では、225種もの鳥が観測されています。

 

植田さんの絵


毎日幸せな気持ちで店に立っています。玄関を入って右手の壁に、今回植田さんがこの展示の為に描き下ろして下さった小品3点を展示しています。こちらは販売も可能な作品ですが、既に2点は売約済みとなりましたので、「とっておきの計画」(かえるの絵)のみお買い求めいただくことができます。


抑え気味のトーンに効き色の赤が美しい上品な絵で、「絵本の世界を広げてくれるようなものを」と考えて描いて下さったものです。


浮き上がったような額装が、独特の世界観を完成させています。

卓越した色彩センスで繊細なニュアンスカラーを取り合わせていらっしゃること、赤を特に大切に効かせ色にされていること、おそらくご自身が実感された現実の体験を抽象化していらっしゃる為にリアルなんだけど多くの人が入り込める余地を残しているところ、世界観が揺ぎなく、水面のように静かなことなど、私が植田さんの絵を好きな理由は、幾つも思いつくのですが、この額装のように、ちょっとしたアイデアでご自身の表現物を最適な表し方で完成させているところがとってもすてきだなと思います。


店頭及び通販にてお取り扱いし、展示後に発送させていただきます。

実は作品もそうですが、お預かりした販売物が5日目にして半分以下になってしまったので、来週には追加分をお届け頂く予定です。一時的に数が不足することがありますが、お気軽にお尋ねください。

では、明日も幸せな店内でお待ちしています!
秋の花咲きそろう大沼にて

 

 

プルーンの季節


フルーツロードという道があるくらい果物の栽培が盛んな七飯町
苺から始まって、サクランボやブルーベリー、季節を追うごとに色々な果物が並びます。特にワクワクするのは、今時期から出る桃、プルーン、その後に林檎。

桃は一瞬の出会いですが、プルーンや林檎は時期が長く色々な品種が出るのでとても楽しいです。林檎は西洋栽培発祥の地として有名ですが、プルーンも隠れた名産品ではないでしょうか。スーパーでは見かけない種類の多さと美味しさは、産地ならでは。

今年も七飯のプルーンを焼きこんだプルーンのタルトが始まりました。生食とは違う甘酸っぱさはタルトならではの味。湿度が下がり、最高に気持ちの良い大沼の自然と共にお楽しみいただけたら幸いです。

 

 





水辺と秋の庭


秋風の吹く大沼小沼。言葉が吹き飛んでゆくような心地よさ。
遊びに来たSくんが、庭に色々な蝶がいることを教えてくれた。
知らない美しさがまだまだ無限にあるなぁ。植物の多様性が昆虫の多様性を生むと実感する。庭を誇らしく思った。その価値を信じ、もっと味わってゆけるようになりたい。

 

あめのたび日和

しっとりした雨に緑が潤う中、『りすとかえるのあめのたび』原画展はじまりました!

昨日アップしたと思っていた「原画展始まります」の記事が下書き状態になっていたことが今(初日の夕方)発覚。。。ご案内が遅くなり、失礼しました。ぜひ1つ前の記事もご覧ください。

この1週間、緊張とワクワクで眠りが浅く、昨日は特に記憶がもうろうとしていました。

植田さんの絵に出会ったのは22-23年前だったでしょうか。雑誌「イラストレーション」のコンペで何度かお見かけして、絵の美しさ、構図のかっこ良さ、タッチの繊細さに衝撃を受けるとともに、お名前も印象に残っていました。

大賞を取られた後、あれよあれよという間にプロとして挿画や絵本でご活躍されている様子を、図書館勤務の傍ら惚れ惚れ手に眺めため息していたのです。その植田さんの絵を、この店内にお預かりできるなんて!私がどれだけ感激しているか、わかりますか。

今年も大沼で色々なミラクルを経験してきましたが、それも極まり、という感じです。だから今だけは乱文お許しください。描き下ろし作品までご用意いただいて幸せ。



ところで、今回お預かりしたカードゲーム「ロッカレイル」は北海道にご縁があります。


札幌の市電イベントで作成されたものなのです。絵を植田さんが手掛けています。遊び方は簡単で、5枚ずつ配ったカードを順に出してゆき、レールをつなげて早く手札がなくなった人が勝ち。六角形のカードの並べ方が独特で、レールを繋ぐように重ねてゆくと、絵が立体的になり、不思議な世界が現われます。2人でも大人数でも楽しい。


明日はお天気が少し回復するとのこと、植田さんの細やかな絵の素晴らしさは、実物でないと分かりにくいと思いますので、ぜひ実際に店内でご覧ください。すばらしい空間に仕上がっています^^