大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

7歳、そしてゲームにまつわるエトセトラ


おかげさまで息子1が7歳の誕生日を迎えました。
当日は恒例の八雲パノラマパークへ。
我が家では、誕生日は物よりどう過ごすかに重点を置いているので
本人に「どう過ごしたい?」と聞いて、できる範囲で叶えます。

1年生になって社会化されてきた息子1は、今年はとうとう
「ねぇ、自分の誕生日ケーキを自分で作るって変じゃない?
もう自分の時は作らない。」とまともなことを言ってきましたので、
夫が一人で作りました。群馬の苺が入って美味。

息子希望の鬼ごっこに付き合いましたが、3回やると体力の限界を感じたので
夫にバトンタッチ。でもいい運動になりました(笑)。

と、ここまでは順調なお祝いだったのですが、夜ケーキの後に息子1から
リクエストされていた「ゲーム」を出したら絶句…涙ぐまれてしまいました。
なぜかと言うと、出したものが、私が10歳の時使ってたゲームウォッチだった
からです(しかもハート型の)。

「誕生日にゲームが欲しい」と言われた時、とうとう来たな、と思いました。
小学生男子母としては、いつか来る言葉と覚悟してたのです。
でも、今どきのゲームってすごく刺激が強そうだし、1つで終わらずに
ずっとその後買い足していく感じのものが多いですよね。

う〜ん。テトリス1個が入ってるくらいシンプルなゲームウォッチだったら
いいのだけど、息子2への影響もあるだろうし、まだちょっと早い気がするなぁ…
というのが私たち夫婦の意見でした。

少し調べてみたけれど、そういうシンプルなタイプはサイズが極小だったり、
かと言って今時のゲームコーナーへ行くと1つ1つが高額で末恐ろしい雰囲気だし、
やはり迷っているうちはやめよう、ということになったのでした。

息子には、数週間前に正直に話してみました。
「うちはゲーム禁止ではないけれど、ゲームをするとあなたの体に負担がかかるので、
心配なの。2−3年生くらいになったらいいと思うんだけど、今すぐはちょっと…。
お母さんが昔使っていたゲームが実家にあったから取り寄せてみる?」

そして母から送ってもらった手のひらサイズのゲームウォッチが無事到着。
30年前の品だし、30年近く使ってないので、まずは動作確認。
するとなんてことでしょう!なんと電池もそのままですぐに作動できたのです。

私は自分の物持ちの良さと、父のアドバイスの的確さ(電池が消耗しないよう蓋を
浮かせておき、使う時だけ抑えて使いなさいと言われました)、そのアドバイス
従った自分の素直さ、当時のバンダイの物づくりの丁寧さに感動してしまいました。

しかし盛り上がったのは大人だけで、当の息子にとっては、そんな押さえながら
やるめんどくさい(しかも女子っぽさ満点の)単純なゲームは、予想と掛け違い過ぎたのでした。
すまない、息子よ。
でもお母さんは、君の7歳までを大切にすると腹に決めてここまでやってきたのだよ。

こんなオチはついたものの、7歳にして母に対して「ダメだこりゃ」と思ってくれたとしたら、
それは親離れ子離れの第一歩。
目には見えないすてきな贈り物になったのではないでしょうか。
その後大好きなドラえもんボードゲームをして笑顔を取り戻した息子です。


翌日、7歳になったのでメープルシロップ作りの最後の煮詰め作業を任せてみました。
思った通り、執着がない分とてもきれいにシロップを作ることができました。
「簡単だけど、見ているだけというとても難しい料理だよ。泡が全体にぼこぼこ立って
いい匂いがしたら火を止めてね。」と伝えると、しっかりそれを守ってくれました。

私の息子1に関する子育て第一章が終わりました。
生まれる前からこれまで、本当にたくさんの方からご厚情を賜りました。
心から感謝いたします。
どうぞこれからも、よろしくおつきあいください。