大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

日々の技

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2年前から先生の勧めでプログラミングにはまっている息子1。決めた曜日にこっそりパソコンを貸していたけれど、ずーっと家にいる息子2も追随。だんだん時間増えてしまったよね、と言ったら息子1が「何曜日に何時間」とスケジュールを階段に貼る。息子2もマネして貼る。その横に、いつの間にかこんな張り紙があって笑った。「ふうふげんかゼロふん きょうだいげんかゼロふん」と読むらしい。(書いたのは息子2)

「私たち(私と夫)は議論してるだけだからね。けんか、(今は)めったにしないよ」というと怪訝そうなふたりの顔。うちはフランス人家庭みたいな感じだから、夫婦間でよく意見を言い合う。ポンポン言い合う。そのうち真剣になってくると、たぶん声色がけんかしてるみたいになってくるらしい。たまに泣きながら話す。でも、仲良くやるために話合ってるだけだからね。

子どもがずっと家にいるので、あれが出しっぱなし、これがない、というようなプチ事件もちょくちょく起きる。「これやったの誰?」とつい言ってしまうと、ある時息子2が「たぶんあいつの仕業じゃない?」とにやにや笑ってる。

               これが「あいつ」 ↓ 
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「そうだ、あいつの仕業だよ」と息子1もにやにや笑っている。『からだシアター』(五味太郎寺門琢己著、ブロンズ新社)のカバーを外した裏表紙。私もついにやにや笑ってしまう。それ以来、けっこう「あいつの仕業」が多く起こる。最近ではコロナを撒いているのもあいつの仕業なのだと子どもたちが盛り上がってる。

アイルランドでは妖精がとても身近にいて、それは日本でいうフェアリーのような美しい可憐な妖精ではなく、いたずら小人というような存在なのだけど、日常で説明のつかないことは、「きっと妖精のしわざ」ということで片が付く。なかなか素晴らしいシステムだなーと思う。人が仲良くやっていくには、少し技がいる。
 
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息子らが大好きな五味太郎さんの『らくがき絵本』(これもブロンズ新社)。息子1が持っていた「五味太郎25%」がとっても面白かったので、ヒマヒマ言っていた息子2用に「五味太郎50%」を導入。未就学児~低学年くらいは50%がやりやすいみたい。想像力を掻き立てられる25%は高学年~大人におすすめ。

らくがきに2,500円?!と長いこと気になりながらも自分では買えなかったケチな私。リクエストで贈っていただいたんだけど、書く前からもう、息子1は「五味太郎25%」をゲラゲラ笑いながらめくっていた。「絵を描く楽しさという散歩」のベテランである五味さんが、子どもたちを誘ってくれる方式。下手な図工の授業よりよっぽど絵の学校。間に1枚挟んであるエッセイが心に染みる。