大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

セミ・ヌード

7月が終わりますね。長雨、そして各地で水害が大変な月でしたね。被害に遭われた地域の皆様に心からお見舞い申し上げます。

一昨日ほんとうに久しぶりに窓越しでも星が見えるほど夜空が晴れ、翌日は1日だけかもしれないと思うようなスカッと夏らしい日でした。気候に誘われたのか、庭に羽化直前のセミが落ちていました。夫が息子2を呼ぶとすぐに殻から出始め、すばらしい変態ショーの始まり。虫が苦手な方はこの後写真が出てきますのでご注意ください☆(3枚飛ばすと文章だけ読めます)

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18:30

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19:30

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20:45

私は決して虫好きではないのですが、茶色い殻からまだ色の浅い赤ちゃんのようなセミが時間をかけてゆっくり体を出し、大きく羽を広げるまでの「羽化」は何度見ても神秘的で面白い。「幽玄」という言葉がぴったりです。最初は小さい種類のセミなのかな?と思うくらいのサイズで、背中の天使の羽みたいな小さな部分を震わせながらもぞもぞと少しずつ茶色い乾いた殻から出てきました。18時頃から始まって、ショーは21時まで続く長丁場。

「ちょっと気持ち悪いね。でも、がんばれ」という息子2の言葉に、私も同感。ゆっくりゆっくり、でも確実にそれは進められ、日が暮れる頃にはふよふよで頼りなかった羽が、20:40に見に行くと、シャキッとしたセミの羽になっていて、でもまだ透明がかった蛍光緑みたな不思議な色をしています。

図鑑にそっくりな羽化の様子が載っていて、どうやらアブラゼミのようでした。21:40に見に行くと、もういませんでした。

「家で飼いたい」と名残惜しそうにしていた息子2ですが、短い一生を閉じ込められたまま死んだらどんな気分?と聞くと… …。名前をつけて明日呼んでみたら、と提案して納得してくれました。

「みまる(兄の名前をもじってつけたセミの名前)どうしてるかなぁ。がんばったよね。ずっと元気でいてくれるといいね。」とひとしきり盛り上がり、夜はすっかり更けてしまいましたが、みんな満たされた気持ちで眠りにつきました。

川沿いには蛍が飛び、夏休みの始まりです。