大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

実り~ブルーベリー販売

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みなさんに長らく見守っていただいた庭のブルーベリー、とうとう直売が始まりました。ほんの数パックずつですし、天気が悪いと傷みやすいので穫れないのですが、2012年にここに入ってからの芹沢の苦悩を見てきているので、私も大変感慨深いです。

ブルーベリー苗専門店から取り寄せた、様々な品種のブルーベリーを、農薬や化学肥料を一切使わずに手作業で育てています。短い期間ですが、見かけたらぜひ食べてみてください。野性味がありながらしっかりした甘みも感じられる一品です。

ウリは、無農薬・無化学肥料です。「無農薬」はわかりやすいと思いますが、無化学肥料は微妙な言葉ですよね。「有機肥料ってことですか?」と思う方もいらっしゃると思いますが、有機肥料さえあげていないのです。

草マルチ(刈った草を幹の周りにかぶせる)をすることで朽ちた草が自然の肥料になってゆき、土壌改良には薪ストーブのタールを加えて酸性化させています。ちまたにオーガニックという言葉が浸透し、「有機」信仰みたいなものもありますが、基本的な考え方は、なくていいものはなしで、というのが芹沢のスタイル。お菓子やパンも全く同じ考え方で作っていると思います。

三月の羊のクッキーが好評なのは、その余計なものを極限まで取り去った為に感じられる素材の良さだと思うのですが、ブルーベリーに関しても同じです。余計な肥料を加えないことで、本来の果物の味がしっかり感じられ、食べ応えのある味になるのではないでしょうか。

何事もシンプルにするにはそれなりにポイントを心得、ある意味手間のかかる部分もあります。ブルーベリーの場合は、こまめな草刈やきめ細やかな剪定が必要になり、小規模だからできることと感じます。もし大規模でどんどん、見た目重視、となったら、農薬や防草シートや肥料が必要になるでしょうから。

ゆっくりじんわりこじんまり。「大切にされている」という気持ちを運んでくれるのが、小規模の良さだと思います。ささやかな贅沢をお楽しみください。