大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

高濱さんと北海道

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現在展示中の高濱さんのお母さんは帯広出身で、子どもの頃「六花亭」のお隣に住んでいらしたそうです。面白い話を伺いましたので、みなさんにシェアしたいと思います。


母の実家は東洋館という旅館でした。

隣は千秋庵。今の六花亭です。
千秋庵は通りに面した方は店舗で、裏を工場にしていたそうです。
母の家はその工場に隣接していました。
工場では餡子を冷ましていて、蒸気を逃がす天窓からは湯気が出ていたそうです。
母は小さな頃、本当に利かん坊で(北海道ではよく「きかないねー」と言いますよね)
いたずらっ子で活発だったようです。
小学校から帰ってくると、おやつはトウキビかジャガイモかナンキンの蒸したの。
ある日、トウキビを同級生と部屋に持って上がり、浴衣やタオルがたくさん干された物干し場から、
「ねえ、あの天窓に入るかな?」
「入るよ入るよ」
「うん、やってみよう」
とトウキビの芯を何度も遊べるように、できるだけ小さく折って天窓に向かって投げたそうです。
「わー入った入った!」って楽しくて喜んでいたそうですよ。
その後、千秋庵の従業員の方が、東洋館の従業員の方のところにきて、
「お嬢さんがトウキビを工場の餡子のところに投げていますので、注意してください」
と伝えにいらしたらしく、母は従業員の方からやめるように(多分優しく)言われたそうです。
母は「父さんには言わないでね!」と懇願したそうです。
父さんがわかれば、叱られる!!と。
母の父さんは、とても厳しい人だったのです。
 

先日の「サラメシ」でも少し登場されていた高濱さんのお母さん。このエピソードからは、高濱さんにもつながっているお茶目な一面と、ある時代の帯広の光景がうかがえ大変興味深かったです。窓から餡子を食べさせてもらったお話なども以前お聞きしました^^
千秋庵本家は函館にあり、のれん分けで道内各地に散らばったそうですね。
 
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