先週高濱さんからどさっと宿題を受け取って、幸せなプレッシャーで1週間。大切な作品たちをお預け頂いて、私にできるかしら…と。どう展示したら、作品が生きる形になるか、高濱さんのことが伝わるか、作品とお客さんの良い出会いの場になるか。
ある程度構想を持っても、やり始めるまでわからず、知子さんの助けも借りて3日ちょっとで何とか形になりました。お越し頂けない方の為に、ここでも展示の雰囲気を味わっていただけるよう、入口を入って左の壁から時計回りに写真を載せますね。
入口からほぼ時系列順に並べ、全体をぐるっと見渡すと25年以上に渡る高濱さんの作家活動の流れがわかるようになっています。
2006年西荻窪の三月の羊で展示した「あおいまち」のコーナー
スペインを旅して吸い込んだ港町を作品化。額装作品と小箱を販売。どちらも希少品です。以下、販売作品は(★)マーク。
右隣、ゼンマイカンパニー時代のアルバム(★)と、「The traveling stamps」(★)。
右隣、2007年からの「私書箱1284」シリーズ。合計4点あるうち2点のみ展示。
他2点をご覧になりたい方はお声がけください。(★)
お次、喫茶スペース。
2008年インドへ留学した時の作品と、持ち帰ったベンガルの泥土で描いた2011年の「黄金の大地」シリーズ(★)。
こちらも、13作中8点のみ展示しましたので、ご覧になりたい方はお声がけを。
メインコーナーは2021年展覧会「ゆりかごのうた」から3作。手漉きの紙を使った貴重な作品です。こちらも飾り切れなかった作品があります。右壁の赤い鳥の絵は2020年フィリピンのコーヒーの森を取材した時に出会った「カリンババンガ」(★)。
最後に、「黄金の大地」とひとつづきの「ゆるし」(★)
雰囲気が伝わったでしょうか。緊急事態宣言下でご来店の難しい方も多いと思いますので、販売作品は後日詳細をご紹介し、気になる方はお問合せいただき発送できるようにしたいと思います。
ひとつひとつの作品のすばらしさはもちろんのこと、その時その場と真摯に向き合い続けた作家だからこその、ダイナミックな作品の変化もお楽しみいただければと思います。絵と出会うべき方との良い出会いがありますように。
明日の店内がどんな気配で満ちるのか、とても楽しみです。
高濱さん、ありがとうございました。いつも展示に力を貸してくれる知子さんにも心から感謝いたします。
■高濱浩子作品展「まなざし」
期間:2021年6月10日(木)~7月18日(日)
場所:三月の羊 (焼き菓子・パン・喫茶・ギャラリー)
営業日時:木~日曜 10:00~16:00