大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

月食と、またまたドリトル先生

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今日は98%の皆既月食に近い部分月食でしたね。皆さんのいる場所からは見えましたか?大沼は天気が悪かったので諦めてライブ映像を見ていたのですが、17時半頃試しに外へ出てみると、雲の一部にうっすらおかしな光の形が見え、すぐにあれだ!とわかりました。18時のピーク時にはちょうど切れ目からきれいに月食が見えました。

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昨晩はシリーズ9巻目『ドリトル先生月から帰る』を読み終えたところで、とてもタイムリー。そう言えば、中秋の名月にはこの3部作の1つ目を読み終えたところでしたね。(→ 参考:9月22日の日記

少しネタバレを含みますが、月に行った先生が帰る合図を、地上(イギリスにいるスタビンズ少年たち)へ送ったのがちょうど月食の時で、月から煙が見えるんじゃないかと私も思わず目を凝らしてしまいました(子供たちにはばかにされましたが)。

月食の時の方が合図が見やすいのではないかと先生はおっしゃっていたけれど、こんな薄暗くて煙が見えるのかなぁ…やっぱりお話はお話か、と最初は思ったものの、既に子供たちは中へ引っ込み、ひとりで凍るような風の吹きつける暗闇に立ち尽くしてしばらく過ごす間に、ほどほど見えにくいくらいで丁度いいのかもと思えるように。

月からもうもうと煙が上がっていたら、地球では大騒ぎになるでしょう。毎日交代で寝ずの番をし続けたスタビンズ少年と動物たちだから些細な変化も目に留まったはずです。

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相変わらず山場がないままに本が終わりに近づき、えっ?このまま終わるの?と思って訝しみながら読むのに、最後には充実感があり、すぐに次が読みたくなってしまうドリトル先生シリーズ。今回も息子2と大爆笑しながら読み終えました。子供たちの笑いのツボをとっても心得ていて、ドリフのような世代を超えた笑いがあります。それにしても、90年越しに人を笑わせるって本当にすごいですよね!(1930年頃の作品です)

折しも同じ時代の名画、チャップリンの「街の灯」を子供たちと見たところ。チャップリンの表情や、オチが分かってても笑いが止まらなくなる動きのコミカルさと絶妙な間に、全員腹を抱えて笑いました(ボクシングの場面が最高!)。カトちゃんそっくり~、と思ってしまう表情と動きが多々あって、きっとドリフの元ネタにもなってるんでしょう。

さて、話がそれましたが、月3部作は人類がまだ月に到達していない頃書かれた作品です。月は地球の一部が分裂して吹っ飛んでできたとされる「分裂説」が取り込まれた物語ですが、この説は『種の起源』で有名なチャールズ・ダーウィンの息子ジョージ・ダーウィンが提唱したそうです。今では別の説が有力とのことですが、このお話を読んで、「そう言えば月ってどうやって生まれたんだっけ?」と改めて調べてみました。

身近すぎて、なんとなく知った気になってしまう月ですが、まだまだ知らないことがいっぱいだったと気づかせてもらいました。月の起源の説については、「宇宙兄弟Official Web」に分かりやすくまとめてありました。(「宇宙兄弟」も大好きです!)