大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

祝☆『りすとかえるのあめのたび』発刊


8月18日-9月18日 できたてほやほやのりすとかえるのあめのたび』(うえだまこと作、BL出版)原画展を開催します!冬に植田さんと電話でお話した時執筆中だった絵本がついに発刊されました!『りすとかえるとかぜのうた』(上に同じ)の続編です。

函館では蔦屋書店で発売中。ねこひでも近日発売を予定^^

一作目(上)仲良しのりすとかえるは旅に出る約束をしますが… アーノルド・ローベルの『ふたりはともだち』を彷彿とさせつつ、引き算の画面に滲む和風の情緒豊かな優しい絵世界が魅力。

二作目(下)出発の日に雨が降っているけれど、かえるにとってはすてきな日。小さな舟の向かう先はどこでしょう。植田カラーとでも呼びたくなるようなブラックブルー、大沼にいかにもありそうな霧の立ち込める水辺。ふたりの冒険が始まります。

静かな雨の大沼で読むのにぴったりです。ラストには「石や」に関係するシーンもあり、1作目も良いけど迷わず新刊の原画でお願いすることになりました!お楽しみに!!!

植田さんのお仕事をきちんと見ていこうと、昨年12月から手に取ってきた作品は40作あまり。函館図書館に大変お世話になりました。まだまだ全体の7-8割かな、と思いますが、ブレることなく描かれる植田さんの世界観に圧倒されながら、「こんなに胸をぎゅっと掴まれる謎」に迫る本の旅となりました。


『号泣する準備はできていた』(江國香織作、新潮社)挿画。既読していたのに、2003年に手を取った時のことを忘れていたのか、植田さんの絵だと気づかずに読んだのか、この表紙が印象に残っていなかったことにびっくり。控えめでほかの作品に比べて植田さんらしさがだいぶ引いた感じで描かれ、作品への配慮を感じる。

『絵描きの植田さん』(いしいしんじ作、植田真絵、ポプラ社再読。白からの彩がお見事。
都会のアリス』(石井睦美作、植田真画、岩崎書店13歳の少女の繊細な心を描く名作。


『てをつなご。』(あいはらひろゆき作、植田真絵、教育画劇
人の心にそっと寄り添う植田さんの優しさと、横長の広々した風景が心地よい絵本。


『リスのたんじょうび』(トーン・テヘレン作、野坂悦子訳、植田真画、偕成社全ページに挿絵入り。海のシーンでは紙の色が変わり、特別な世界観が味わえる。
八木重吉 第3巻』(萩原昌好編、植田真画、あすなろ書房淡色の繊細なタッチが柔らかく心に触れる。

まだ旅の途中なので、総括は改めて。
まずは『りすとかえるとかぜのうた』『りすとかえるのあめのたび』をご覧ください(^^)/ 大沼の森の中で開くと格別です♡