大沼ねこひ日記

高崎→東京→北海道大沼へ移住したひさQの旅日記。2019年夏三月の羊・喫茶室「喫茶ねこひ」open!

大地と溶け合うように~展示の詳細2

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開け放った窓から様々な鳥の声が響いて、森の葉がどっしりと茂り、影を作ります。
展示詳細のつづきです。

(6)ベンガルにて
2008年、インドの詩人タゴールの絵との出合いに導かれて、高濱さんはインドへ留学します。こちらの絵と共に、当時の様子がわかる私家本と写真帳もお借りしました。都会的でおしゃれなイメージの高濱さんが、大地とのつながりを経て大きく作品の雰囲気を変えてゆくときです。
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留学中に描かれた作品。

(7)「黄金の大地」2011年(★シリーズ 13枚)

タゴールも訪れた小川から泥土を得て、インド・スペイン留学後に描かれたシリーズ

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繊細なので画面では伝わりにくいですが、何とも言えない色合いで、金色は角度によって光を含みます。

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★「ゆるし」2011年 額入り


(8)ゆりかごのうた

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ドキッとするような作品群です。体内にいた時の記憶を引きずり出されそう。
作品には作家が手ずから漉いた和紙が使われています。ダンボールと和紙の質感に乗った藍色が深く心に沈んでゆきます。他にも数点あり、ご興味ある方は個別にお見せします。

(9)カリンババンガ 2020年★

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フィリピンのコーヒーの森にすむシラボシガラ(現地ではカリンババンガ)。森林農法を取材した記事は「coyote no.71」で読むことができます。

(10)画集「眼(まなざし)」(33ページ)★1,100円

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今回の作品展は、今年出版された画集を主に構成されており、ねこひ日記で紹介した詳細の(7)(9)以外の作品がほぼ載っています(ただしシリーズものは同じグループの別の作品)。ご自身の半生を交えた作品の道筋を一緒に辿ると、一人の人の中にはなんてたくさんの時間が入っているのだろうとため息が出てしまいます。

画家であり、詩人であり、哲学者。そして旅人である高濱さんが凝縮された一冊です。カードと一緒にいかがですか。

☆三月の羊オンラインショップからも買えるようにしました。(近々中の写真載せますね!)→ 『眼』(書籍) - 三月の羊オンラインショップ (fc2.com)

 

 

赤と青、色と色 ~展示の詳細1

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6月10日の店内です。入り口扉の羊の影が壁に映って揺らいでいました。今日展示はまなざし展のコーナーを幾つかに分けて順にご紹介します(販売品は★)。
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(1)「マゼッパ」1998、クレパス
小さめなのにとても存在感のある1枚です。

(2)Cadiz あおいまち 2006、クレパス
2006年西荻窪・三月の羊での展示風景が少しだけ残っていました。
かつての店内の様子です。

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左に小さなテラスがあり、そこにも洗濯物のように展示作品が。

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ぶらーんぶらーんとしていました。それから店内奥の間。

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これらの一部が、今回2021年大沼・三月の羊にタイムスリップ
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★「あおいまち」(額装品、一番上の写真参照 )/★「あおいみち」(小箱 3点)

(3)ゼンマイカムパニー小品 アルバム2冊★
西荻で出会った頃の高濱さんの活動が収められているのがこちらのアルバム。

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ゼンマイ時代の線は相方の三木重人さんが描いています。

(4)The travering stamps(最近のもの)

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昨年好評だったシリーズ。年々深みを増してゆく高濱さんの色が旅してきた切手と響きあい、これから旅するかもしれないカードとして販売されています。80枚全て違うので、通販の方は全部お見せすることができないのですが、好きなカラーや切手の雰囲気などを教えていただければお届けできます。★1枚300円(税込)

(5)私書箱1284(2007年~) 4冊★

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ぱたんと閉じられる冊子タイプの作品です。今回は見やすいように開いて額装展示しました。
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貿易商をされていたお父様の残された世界中の使用済み切手から触発された思いがあふれ出るように、インスピレーションのままに筆を走らせる高濱さんの奔放さと都会的なセンスの光る作品。お父様宛のエアメールが届いていたのが神戸中央郵便局私書箱1284番でした。

つづく

 











 






高濱浩子作品展「まなざし」・明日から!

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先週高濱さんからどさっと宿題を受け取って、幸せなプレッシャーで1週間。大切な作品たちをお預け頂いて、私にできるかしら…と。どう展示したら、作品が生きる形になるか、高濱さんのことが伝わるか、作品とお客さんの良い出会いの場になるか。

ある程度構想を持っても、やり始めるまでわからず、知子さんの助けも借りて3日ちょっとで何とか形になりました。お越し頂けない方の為に、ここでも展示の雰囲気を味わっていただけるよう、入口を入って左の壁から時計回りに写真を載せますね。

入口からほぼ時系列順に並べ、全体をぐるっと見渡すと25年以上に渡る高濱さんの作家活動の流れがわかるようになっています。

2006年西荻窪の三月の羊で展示した「あおいまち」のコーナー

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スペインを旅して吸い込んだ港町を作品化。額装作品と小箱を販売。どちらも希少品です。以下、販売作品は(★)マーク。

右隣、ゼンマイカンパニー時代のアルバム(★)と、「The traveling stamps」(★)。

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右隣、2007年からの「私書箱1284」シリーズ。合計4点あるうち2点のみ展示。
他2点をご覧になりたい方はお声がけください。(★)

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お次、喫茶スペース。
2008年インドへ留学した時の作品と、持ち帰ったベンガルの泥土で描いた2011年の「黄金の大地」シリーズ(★)。

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こちらも、13作中8点のみ展示しましたので、ご覧になりたい方はお声がけを。

メインコーナーは2021年展覧会「ゆりかごのうた」から3作。手漉きの紙を使った貴重な作品です。こちらも飾り切れなかった作品があります。右壁の赤い鳥の絵は2020年フィリピンのコーヒーの森を取材した時に出会った「カリンババンガ」(★)。

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最後に、「黄金の大地」とひとつづきの「ゆるし」(★)

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雰囲気が伝わったでしょうか。緊急事態宣言下でご来店の難しい方も多いと思いますので、販売作品は後日詳細をご紹介し、気になる方はお問合せいただき発送できるようにしたいと思います。

ひとつひとつの作品のすばらしさはもちろんのこと、その時その場と真摯に向き合い続けた作家だからこその、ダイナミックな作品の変化もお楽しみいただければと思います。絵と出会うべき方との良い出会いがありますように。

明日の店内がどんな気配で満ちるのか、とても楽しみです。
高濱さん、ありがとうございました。いつも展示に力を貸してくれる知子さんにも心から感謝いたします。

 

高濱浩子作品展「まなざし」 
期間:2021年6月10日(木)~7月18日(日)
場所:三月の羊 (焼き菓子・パン・喫茶・ギャラリー)
営業日時:木~日曜 10:00~16:00

 

静かな湖畔の森の中で

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日曜日だというのにあまりに静かなので、息子1が飾りの花輪を作ってくれました。

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職人のように精巧な出来! 私がやってもこうはなりません(^_^;)
金曜の今日は大雨でほんとうにしーんとしていましたが、お陰様で生き延びています。
もっと苦しい立場にいらっしゃるお店も多いと思うので、このくらいで気持ちを揺らしてはいけないなーと淡々とやっています。

宣言の効果あって札幌の感染者数はピーク時よりは確実に減少していますので、お店としては大変でも、出してもらって良かった。渡島地方はずっと一桁をキープしているし、何とかあと2週間で医療体制のひっ迫が解消されて、感染者数がおさまってゆきますように。全国の状況も良くなってゆきますように。新千歳空港では3日から20日までPCRキットが無料配布されているそうです。

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庭では苺の花が満開。お店では苺のタルトがにっこり微笑んで待っています♪全ての品がテイクアウトできますので、お車やベンチでもお楽しみいただけます。(苺のサイズにより乗せ方が若干変わることがございます)明日も換気・消毒・ディスタンスに気を付けてお待ちしていますね。

 

 

 

MOE7月号に掲載していただきました

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本日発売の「MOE 7月号」(白泉社)にてひつじパンDXをご紹介いただきました。西荻にお店があった頃のご縁で文筆家の甲斐みのりさんに、これまでも何度となく「MOE」でご紹介いただいてきたのですが、今回記念すべき500冊目の特別号に載せていただき嬉しいです。中綴じ別冊になっている、お菓子×絵本のセレクションの表紙です。

中川李枝子さん特集、角野栄子さんのインタビューやMOEゆかりの作家さんたちから500冊記念へのお祝いメッセージなど盛りだくさん。付録にぐりぐらのクリアファイルがついてますよ~♡

林檎の花・苺のタルト

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紅玉の花が咲きました。蕾が可愛い。葉の色も樹形も美しい。
成長を身近で見るようになってますます好きになった林檎です。

昨年植えた妹分の「アルプス乙女」も無事花開きました♡

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こちらも可憐で良いですね~

お店では、今年も旬の果物を使ったタルトが始まります☆明日29日から
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スタートは苺。この後ベリー・プルーン・林檎と季節により移り替わります。
旬の味をお楽しみください。

 

祝☆北海道・北東北縄文遺跡群、世界遺産登録へ

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(大船遺跡)

函館市の大船遺跡・垣ノ島遺跡を含む北海道・北東北の縄文遺跡群が、とうとう世界遺産になります!長らく登録に向けて尽力された方々の努力が実を結びましたね!青森の三内丸山遺跡は有名ですが、道南にも同じ文化を持つ同時代の遺跡があることは意外と知られていないのではないでしょうか。

もちろん登録されなくてもすばらしい価値を持っていた遺跡群ですが、世界遺産となることで、北海道と北東北が一続きの文化圏であったことがより認識され、各地に散らばる地味~な遺跡が少しずつ整備され、次世代の研究につながってゆくことでしょう。

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(大船遺跡)

恐竜研究も、かつてはアジアならモンゴル、西洋ではカナダやアラスカが中心だったところ、日本をフィールドに積極的になされるようになったことで見過ごされていた身近な化石が認識され、まだまだお宝が眠っているとわかり、研究が活気づいて日本が最先端のホットスポットなっていったのですから、考古学の世界でもきっとよい働きがあるはず。

何より、狩猟・採取の縄文文化が、世界の「JYOMON」となっていくと思うとワクワクします。個人的に定住・農耕よりずっと魅力を感じてきた狩猟・採取。アイヌを含め、その文化には限りない動植物への英知とより謙虚な自然へ敬意があると思われます。切り開くよりも、そのままの自然を受け取る・いただく文化。自然をコントロールするのではなく、在りようを学び、特性を十分に知り、生かしていく姿勢が好きです。

登録される北海道内の縄文遺跡群は以下。コロナ後のお楽しみが増えますね^^
今は難しいでしょうけれど、いずれは6か所を巡るバスツアーなどもできるのかな。アイルランドを旅した時、ニューグレンジを含む遺跡ツアーには様々な国の人たちが集まっていました。そのイメージが、未来の函館に重なります。

大船遺跡・函館(以前ご紹介した2019年のねこひ日記はこちら
★垣ノ島遺跡・函館(6月18日オープン!
高砂貝塚洞爺湖
★入江貝塚洞爺湖
★北黄金貝塚・伊達
★キウス周堤墓群・千歳


星野源結婚に続いて明るくほっこりしたニュースでした☆彡