大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(喫茶とgallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

3月11日

今年も、3月11日を迎えましたね。
なぜだか、インスタの方には言葉がどうしても書けなくて、久しぶりにこちらへやってきました。

長い時間をかけて、お弔いが続いてゆくのでしょう。
痛みを分かち合いながら、ゆっくり、私も。

この日記を開設してから、1つ1つ大きな事柄があった時に、祈りの言葉を書いてきましたが、度重なる各地での震災や、ロシアのウクライナ侵攻が始まった頃から、もう、言葉にはしきれなくなってしまって、私はそうしたことを書くことをやめました。

ずっと、生活の中で、心をいためながら、でも、生きていて、
自分も沼に沈むことなく、しっかり明るくいるように保つのは、
なかなか難しいことです。

祈りと共に、生活をして、地に足をつけて、
人間の不思議さに耳を傾けながら、
今日も平凡な日常を大切にしています。
言葉にすると、全く薄っぺらいものですね。

あなたの心の中が、きれいに晴れますように。


暮れゆく季節に

こんにちは。皆さまお元気ですか。
2025年はどんな年だったでしょうか。
なんとなく、いつもとは感触の違う年だったという方が多かったのではないでしょうか。

1年をかけて、折に触れてねこひ日記の事を想っていました。現在、移住した最初の2年の整理を終え、冊子化するのなら、ここまでで良いかもしれない、と思うに至りました。

インスタとは距離感の違うねこひ日記を、書きたくなることがしばしばありましたが、中途半端に書いてはまた同じことの繰り返しのような気がして、思いとどまりました。

でも、ずっと思い続けていました。

たまにカテゴリー分けで訪れると、更新をやめて半年経つのに思った以上に見てくださっている方がいて、とても嬉しく思いました。

2026年に向けての脱皮作業。
楽しい年になるといいな、と思っています。

Gallery活動も充実しています。

2026年は…
*『いつものあさのあいうえお』(植田真/作、あかね書房)原画展
*『なんでかな』(水沢そら/作、福音館書店)原画展
*『みどりのがけのふるいいえ』(なかの真実/作、世界文化社)原画展
*平林美紀 羊写真展
ウォン・メイ・イン・ヘーゼル個展

🌟今年特に嬉しかったこと
・植田さんの『おやすみのあお』(佼成出版社)の絵のドリップバッグコーヒー完成
・下北沢で購入して以来15年以上愛用していた手作り財布、nejicommuさんが形を変えて今も革製品を作り続けていらっしゃり、連絡したら手直しとメンテナンスをしてくださったこと

🌟    🌟   🌟
2026年が、みなさまにとって健やかで楽しい一年となりますよう、心からお祈りいたします!

見てくださってありがとうございました❤


少しのお知らせ(3/23情報追加)

こんにちは。皆様お元気ですか。
ずっと考えていたのですが、ねこひ日記を、なんらかの紙の形に取り出してみようと思います。まずはカテゴリー分けを始めました。

膨大であることと、脈絡がないことと、幾つかのテーマがくっついている為、どれを取り出していいのかまだはっきりとはわからないのですが、何年かかかってでも、やってみようと思います。

<2025年のお知らせ>
*2/25発売 「スロウ」にお菓子掲載していただきます。
*4/10~11/30 店舗OPEN
  Galleryの詳細 今年もすばらしい作品を展示予定です
*4/14(月)AM FMいるか 佐々木紫さんパーソナリティ「オトノハにのせて」
   ichiさんと一緒に出演し、お店と展示について話します

いつかどこかで


今年は梅が豊作でした。シュトーレンやフルーツケーキにも入っています。さらっと生きていたはずが、あの、ひとりでいるのにはもう飽きたな、と心底思った日から家族を持つ方向へ歩き出し、私にはそれが楽しくもあり、多くもあり、という連続でした。

時々荷物を軽くしてくれていた西荻の友達がいない場所へ移り、自分で軽くする方法を見つけなくちゃ、とできる限りのことはしてみたのですが、今の体で抱えられるものが前より少なくあるべきところ、すぐにキャパを超えてしまい、好奇心や意欲とのバランスが難しい。

減らすことを学ぶために、今年はお茶を始めました。これは、とてもワクワクする体験で、これまで手探りでやってきたことの答えが全て詰まっているように感じました。希望を感じています。

書いておきたいこと、たくさんあったのだけど、2つ3つ。

★移住して初めての冬、雪の中でピタゴラみたいなのをやりたい、と思ってから14年。息子1旅立ちの前に、春休みに子どもたちと3人で数日かけ、かなり長い装置を実現。息子1の工夫や、思いのほか辛抱強く取り組んだ息子2の様子など、子どもの育ちが実感できてとても充実した気持ちになりました。

★眠れない夜を支えてくれた中学2年生の教室みたいなクリーピーナッツのラジオが終わってしまった時に愕然としていた私たちを「みんな、私の胸で泣いていいよ」と優しく受け止めてくれたフワちゃんに感謝。オールナイト周遊しても行き場が見つからなかった中、抜群のサービス精神に楽しませてもらいました。


14年を何とか溺れずに生きてゆくために、この場に、どれだけ救われたことでしょう。ここで見守っていただいたおかげで、私は森の中でもぽつんと子育てをしている感覚には全然ならず、皆さんに見守ってもらいながら、全然ダメな時も何とか向こう岸に泳ぎ切ることができました。本当にありがとうございました。


この14年の間に、戦争や大きな災害、遠い場所でも色々なことがありましたね。被災地の皆さんが平穏な暮らしを取り戻せますよう、ずっと祈っています。


柚子湯の回で書いた通り、長らく見守っていただいたねこひ日記を一旦一区切りとさせていただきます。またいつかどこかで。
その時は、ここにご案内しますね。

Instagramは続けています。
もしよかったら、引き続きよろしくお願いします。
2025年もその先も、ずっとあなたの未来が明るく照らされていますように🌟

感謝と祈りをこめて
nekohi


 

年の瀬

毎年恒例の蜘蛛の巣取り。とりもちみたいに棒にガムテを巻いてペタペタ。


今年は大きく変化のあった我が家でした。1年前にゲームを導入したあたりから、それは始まっていて、ここに書いてきたような暮らし方は、小さい子のいるお家スタイルだったのかな。今では夢のようです。

自分の好みを押し付けるつもりはなくて、子どもたちが見つけていくものを、応援するだけ。体や命を害するもの以外は、周りの人に迷惑をかけること以外は。折り合いが難しいこともあるけれど、ここまでくれば、もう。

皆さんと共有できた14年間は、しっかり折りたたんで胸ポケットへ。




 

 

人生の梅干し


許容量を超えて仕事をすることが続いてたこの数か月、私の一週間の目覚ましはCreepy Nutsが主題歌を歌うアニメ「ダンダダン」。毎週丁度気持ちの疲れのピークが来る朝録画を見て、気持ちを支えてもらった。

分野を区切らず、表現のあらゆる分野でホットなものが好き。だからここ数年、漫画やアニメ界が盛り上がりに盛り上がっていて、とても嬉しい。アニメーション技術の展開は革新的で、「ダンダダン」は色彩設計さんの名がタイトルに大きく出ている通り、すばらしかった。

いつもワクワクしたい。森の中で穏やかな生活を望む夫の希望に付き合ってここにきたものの、私にとっては図書館もレコやも本屋も遠すぎ。コロナ以降は配信サービスが進み、インターネットの恩恵を受ける。友達はそれなりに増えたけど、会うのも一苦労だから、手直に摂取できる漫画、アニメ、音楽、ラジオが心の友だった。

自然の美しさが好きだし、現代美術にも食傷気味で移住してきたから、美と言うことに関しては、研ぎ澄まされた体験ができて感謝しているけど、人が作ったものを見たい気持ちは、それで埋まることはないんだと知った。今を生きている人の表現が、数々の名作を越えてゆくところを見るのは何にも代えがたい喜び。

 


一方僻地のおかげで、古典にも多く触れることができた。古典はやっぱりすごい。特に児童文学の名作は、人生を支えてくれる芳醇な世界。息子のおかげで、自分ひとりでは読めない名作もたくさん読めた。

飛ぶ教室』(ケストナー高橋健二/訳、岩波書店)を今読んでいる。ケストナーの代表作だけど、『ふたりのロッテ』や『点子ちゃんとアントン』よりとっつきにくい感じがあり、長らく出だしでストップしていた。

中高一貫の男子校に通い、寮に住むマルチンが、友人たちと過ごすクリスマスまでの日々を描く。マルチンは成績優秀で絵がうまく、家は稼ぎの少ない給費生だ。誰かさんが思い浮かび、すっかり感情移入して、ラストを読んだ蔦屋のスタバで号泣してしまった。

1回目は講談社青い鳥文庫で読んだのだけど、2回目を次男と岩波書店のハードカバーで今読んでいる。あらすじを伝え、まるでお兄ちゃんみたいだね、というと、たちまち気持ちが傾いて読んで読んで、とリクエスト。挿絵と訳が変わると雰囲気がだいぶ変わるのことを味わいながら再読。

男の子たちのけんかの場面や先生へのいたずらでは、息子2大喜び。登場人物の名前が似てる子が2人いるので、マルチンはまるちゃん、と読み替えたり、マチアスはジャイアンみたいだね、と想像しやすいようにしてみたり。

本当はもちろんそのまま読んだ方がいいけれど、今の子供たちが入り込むのが難しい時は、ちょっとした工夫でとにかく入っていってもらえるように。心温まる名作だった。

4年間私の氷河期を支えてくれたクリーピー、今年はとうとう紅白、レコたい。「土産話」の宣言通り。努力を重ねてきた人が目もくらむようなスポットライトを浴びている様子は胸がすく。

ここ数年、もう紅白見るのはやめようかと思うくらい、この時期クリーピーナッツが選にもれることに気持ちを落としていたけど、今年は年末まで嬉しい忙しさ。今日はNHKスペシャル

個性的なふたりが、「たりないふたり」のままで世界から注目される。こんな夢のある話あるかしら。そのままでいい、自分のままいこう、そう背中を押してもらえる人たちが、まだまだ続いてゆくだろう。