先日、群馬から来た母の案内がてら、鯡漁で栄えた江差町へ
行ってきました。
鯡という漢字は「さかなにあらず」と書きますが、
米のとれない場所にあって、ニシンは魚でありながら米であった
という意味であてられた漢字だそうです。
古代から豊かな場所として人が住んでいた江差ですが、
江戸時代にその栄華を極め、幾つもの歴史的建造物が今も立ち並び、
いにしえ海道として美しい景観を残しています。
廻船問屋として栄えた旧中村家。
海へ細長く伸びた造りが特徴的です。
4重扉の蔵やドイツ製の金庫など、見応えたっぷり。
当時珍しかったガラスが明かり取りに使われていました。
並んだ4つの建物を貫いて、海へ向かって細長く土間が通り抜けています。
その途中にある台所が可愛い。
同じいにしえ海道沿いにあるかご屋さん
沖縄出身の奥さんが竹籠細工と一緒に沖縄の食べ物を売っていました。
つい、ちんすこうを買っちゃった。嬉しい。
今も住まわれている横山家。160年前に建てられたものですが、
うちと同じく釘を使わない組み木の家なので、震度5の地震にも
耐えぬいたそうです。(金属で固定しないことで
揺れを逃がしてくれるとのこと)
京都や東京でも同じ時代の建築物を見てきましたが、江差の建築物は
ダイナミック!とても見応えがありました。