大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ



水の話を書いたら、今度は水害。状況は刻々と変わりますね。
水害は怖いけれど、でも、やはり生活に水を確保できるかどうかは
ライフラインの源です。

災害時の過ごし方について考えていたとき、薪はその辺にあり、火は熾せるとして、
水は、軍川でも湧水があると以前教えていただいたのですが、車がないと難しいなぁ
と思っていたのでした。

アフリカで子どもたちが数キロも水を汲みにいく映像は見たことがありますが、うーん。
家の脇を流れる川は、残念ながら飲み水にできるほど澄んでいません。
以前から、大沼に注ぎ込むこの川をきれいにできたらと望んで、不要になった
炭を入れたり、浄化作用のある洗剤を使ったりしているのですが、すぐには変わらない状態です。

そんな折、庭で夫が切った山ブドウの切り口から水が出てる!と私を呼びました。
見ると、ぽたんぽたんと木から雫が滴っています。


バケツを置いてみたら、一晩でバケツがいっぱいになりました。
タンニンがある為、口に含んでみると渋みがありましたが、
豊かに湧き出る透明な水を見て、とても心強くなりました。
山ブドウの樹液は飲むには適さないけれど、白樺やカエデなら、立派な飲み水になります。
もちろんいつでも採取できるわけではないのですが、季節によっては頼れるでしょう。

何かの時の為に、心に留めておこうと思いました。
山ブドウ水は収れん作用があり、化粧水に向いているとのことなので、
今回は化粧水にしてみようかと思います。
樹液は主に、寒暖の差が激しくなる3月から緑の葉が出るまでの間に採取できます。
春ならではの贈り物でした。

トップの水芭蕉は、庭の奥のもの。初めは2千坪という敷地を何に使うの?
それよりお隣さんが近い普通の場所に住みたい〜と思っていた私ですが、
じわじわとこの土地の良さを知り、このような時代には大変ありがたい環境だと
思い知る昨今です。夫はずっと変わらぬ視点で黙々と庭を整備し、今日も
お菓子とパンを焼いています。明日もお店でお待ちしてます。