大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

3月生まれたち

山田農場で、生まれたばかりの子ヤギに会った。
カメラを持ってなかったので、下は9月の写真。
この上に雪を降らせて、押し込んで固くして、
少しとかして下がぐちょぐちょしてきたのが今の風景。


正面に、トウモロコシが干してある青い屋根の小屋があるでしょう。
右側の解放部から柵が見えるかな。そこに、ヤギがいる。

まだ立ってもおらず、後ろ足がくにゃっとなっている。
上の方はふわふわの白い毛がぬれてぼさぼさしていて、
下の方はそれが赤い血でまだら。
お母さんがしきりにぺろぺろなめている。

隣りの柵には昨日生まれた子もいて、もう立ち上がって
毛もふさふさし、ミルクを飲んでいる。
生まれたての子ヤギは震えながら何度も立ち上がろうとした。
ケケケ ケケケ と不思議な声。

薪割りを手伝ってもう一度のぞくと、
もう立ち上がってミルクをちゅくちゅく飲んでいた。

写真を撮った坂の上にはもうひとつ小屋があり、
これまた最近生まれた子羊が二匹。
小さくカールしたベージュの毛の子羊二匹に挟まれて
一緒に入っていた子ヤギを抱っこすると羽が生えているように軽かった。

3月はヤギと羊の出産ラッシュ。
大変なんだろうけど、賑やかで幸せな空気に包まれて、
また時間が飲み込まれるようにして夕方になった。

山田さんちのチーズはほんとに美味しい。
新得共働学舎で修行を積み、数年前に独立してこの地に落ち着いた。
実は私、東京にいる時に共働学舎のラクレットが好きで、
クイーンズ伊勢丹に時々入るのを楽しみにしていた。

きのうはヤギのチーズに使っている塩をなめさせてもらったんだけど、
苦みが少ないシチリア産の塩ですんなり舌にとけ、良質な塩だった。
チーズ作りの再開は3月下旬で、地方発送もしている。チーズ好きな方はぜひ。
(牛のチーズは前回の記事参照