庭先にトマシナ・チュウチュウが出た。
雪解けの土の上を、掌サイズのカワイイやつが
ちょろっと駆けてった。
トマシナチュウチュウっていうのは、
ピーターラビットに出て来るねずみの名前。
イングランドの田園を耕し観察しながら絵本を作った
ポターの絵本は、田舎に住むととりわけ身近になる。
数日前にそんなことがあったからか、今日は息子から
「ねずみの絵本読みたい」とリクエスト。
- 作者: ウィリアムスタイグ,うつみまお
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 1991/05/01
- メディア: 大型本
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文章は3歳児には難しめなので、適当に要約しながら読む。次、ねこひの本棚から丸木位里画のしぶい『ねずみじょうど』
(瀬田貞二再話、福音館書店)。
昔話独特の言い回しは雰囲気でそのまま読む。
そして、私が子どもの頃から大好きな
『ねずみおことわり』(中谷幸子案、小野かおる作絵、
福音館書店「こどものとも」1976年)。
魅力は30年あまりの歳月を経てもなおすたれない。
プールに入りたいねずみが、「お風呂はいってきて」
「お代がいる」「パンツはいてないとだめ」とダメだしされる
たび、それをクリアしてゆく。
かおるさんの土着的な絵が魅力的。
適度に抽象化された周りの木などののっぺり感と、ねずみたちの質感。
モノクロのねずみと、ビー玉や色とりどりのパンツ。
奇妙にミックスされたそれらのバランスが、絶妙な味を出している。
パンツを作るねずみたちの、生き生きと楽しそうなこと!
大人になってからも忘れがたくて、昔住んでいた高円寺の
◎えほんやるすばんばんするかいしゃ
で再び手に入れた。今でも私の宝もの。
このお店の絵本への愛情と知識がまたすばらしい。
追伸 月刊moe5月号(白泉社、4/3発売)
GOODSのコーナーにラム缶を紹介していただきました。
付録はnakabanさんの絵本!