大沼公園駅隣りの観光案内所で、谷村志穂さんのサイン入り『大沼ワルツ』を
1700円(端数サービス)で販売中。
連載との変化を楽しみながら再読しています。
気になっていた『黒髪』を先日読み終えましたが、函館とロシアをより身近に感じる
大作でした。昭和初期の函館。ほんの一昔前なのに、今の函館からはその面影を読み取る
ことさえ難しい。今にも消えそうな激動の時代を生きた人々のうめき声を掬い取ったような
ストーリーは力強く、舞台は函館から大連へ、ロシアへと、ダイナミックに
繰り広げられてゆきます。
当時の函館はどんな様子だったのだろう、教科書に出てこない人々の様子は?
『海猫』にも出て来る命がけで海を渡ってくる亡命ロシア人との密接な関係は、北海道ならでは。
ドキドキしながら読みました。
膨大な資料や実在の方の声を基に仕上げられた作品は骨太で、突き動かされるように
ラストまで読み進めてしまいます。
改めてこの時代のロシアや中国の歴史も知りたくなりましたし、函館の大門から
大森神社までを散策したくなりました。
谷村さんはこの夏北海道を回っていらっしゃるようで、各地で講演会などがあります。
函館では8月6日に函館文学館で朗読会、13日に蔦屋書店でサイン会など予定。
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