青森出身で現在岐阜を中心にご活躍の画家工藤千紘さんの絵が到着しました。すでにお問合せがあるほどご活躍の現代アーティストで、貴重な絵をここ大沼の森で見られるのは得難い機会です。ご縁をいただき大変嬉しく思いました。
アクリル5点、油彩4点、水彩1点。
箱を開け、心が震えました。手も。絵に心を打たれるとともに、私に、これを取り扱えるのかしら、という一瞬のためらいとプレッシャー。でも、手元に来たということはその力量がすでにあるのだと信じて進むしかない。信じて託して下さった千紘さんに感謝しつつ。
ささやかなご縁を図々しく手繰り寄せてしまったとは言え、大沼と引き合ってこれらの絵はここに来たはず。壁に掛けてみると、すーっと収まりがよく、空間が整ってゆきました。千紘さんが実際に足を運んでこの場所を感じ取って作品たちを送り出してくださったことがしっかり伝わってきました。
それに、私はお取次ぎの巫女のようなもの。皆さんの意識・無意識必要を受信して代表で動いているのだから。安心して役割を果たそうと思います。専門のギャラリーでは見られない表情を、きっと見られることでしょう。ほら、もう外と呼応して、緑を渡る風が、絵と溶け合っています。
口をつぐみ、内なる言葉を聞きに、静かな大沼の森へどうぞ。
(今回作品は展示のみ。作品集の販売があります)
「夢を歩く」工藤千紘 絵画展
2022.6.30-8.14 @三月の羊+喫茶ねこひ
工藤千紘(くどう・ちひろ)
1989年青森県出身。2014年名古屋芸術大学大学院修了。現在、岐阜県を拠点に活動。
2021年「Bittersweet」ギャラリータグボート(東京)「In Dreams」The Waluso Gallery(イギリス・ロンドン)、「蹴っ飛ばせ!」GALERIE OVO(台湾・台北)など国内外で個展を開催。