大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

2022年展示のお知らせ

*6/30~8/14 工藤千紘展(絵画)

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青森出身で人気の現代作家としてご活躍中の工藤さんとご縁があり、展示をしていただけることになりました。おくにを離れてずいぶん経つはずですが、内に秘めたパワー、その内向きな印象から強く青森を感じます。

昨年大沼に来て下さったときにお預けいただいた3点がこちら。一見するとさらっとした女の子の絵ですが、向き合った時にこの絵が投げかけてくるものの多さにとても驚きます。

それはきっと、工藤さんの内面と向き合う力、ずっと手放さずに続けているテーマの強さと技術、世の中が明るい循環であってほしいと願う健やかな心から生まれるのものなのではないでしょうか。

どちらかだけではこれ程絵が強力さを持ちえず、芯の明るい希望を命綱に内面へもぐってゆくからこそ、飲み込まれることなく深く暗い部分までたどり着くように思います。

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ちょっとした画像の処理で繊細なタッチや印象が変わってしまうし、そこには私の捉え方が少なからず入るでしょうから、絵を載せるのにずいぶん時間が掛かってしまいました。それで、相変わらず言葉にするのはとっても難しいのです。

本物の絵描きさんがいたとして、その出てくる表現は他へ逃げずほぼ絵に集約されると思うのですが、工藤さんと接してこれ程言葉が自分の底へもぐってゆくようになるのは、きっと工藤さんが本物の絵描きさんだからなのだろうなぁと感じます。私の乏しい言葉で何とか皆さんにお伝えできると良いのですが、とにかく実物を見に来てください。

工藤さんについて紹介されたタグボードのページをご参考まで。


*8/18~9/18 植田真原画展(絵本原画)
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(『りすとかえるとかぜのうた』植田真/作、BL出版

20年来のファンである植田真さんに展示をしていただけることになりました。現在上記の絵本の続編を執筆中とのことで、こちらかもしくは続編の原画を展示させていただきます。

『りすとかえるとかぜのうた』は昨年のブラチスラバ世界絵本原画展ノミネート作品として、現在原画の一部は全国を巡回中とのこと。どの絵をお借りすることになるかはまだわからないのですが、絵本に使われなかった習作なども展示予定です。
ブラチスラバ世界絵本原画展

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(『はじめて考えるときのように』野矢茂樹/文、植田真/絵、PHPエディターズ・グループ)
数ある植田さんのお仕事の中でも個人的に特に好きな作品

3*9/29~11/27 スギヤマカナヨ原画展(絵本原画)

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『山に木を植えました』(スギヤマカナヨ/作、畠山重篤/監修)


お待たせしました!今年もスギヤマカナヨさんの原画を展示します!場所柄ぜひこの本をみなさんに紹介したいと思っていました。カキじいさんこと畠山重篤さんの『漁師さんの森づくり~森は海の恋人』は教科書や天声人語にも取り上げられた名著。これをベースにカナヨさんがわかりやすく絵本仕立てで解き明かした科学絵本です。

サービス精神たっぷりなカナヨさんからあふれ出るパワーを、みなさんにお届けできたらいいなと思っています。
今年も喫茶ねこひの活動をお楽しみに!