大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(喫茶とgallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

七夕


七夕の日、Hさんが和菓子を差し入れてくださいました。
なんてきれい。函館の千秋庵総本家さんの和菓子です。私は葛餅をいただきましたが、プルプルでとっても美味しかったです。(ごちそうさまでした☆彡)

和菓子屋さんが多いと言われる函館の町。Kさんご夫婦からも、折につけ柏餅やおはぎ、大福、べこ餅など色々なお菓子をいただき、季節を楽しませていただいています。

小さな和菓子屋さんは大抵路面にあり、私には車で行くのが難しくまだ自分ではなかなか探しに行けないのですが、新しいお店や若い菓子司さんもご活躍のようなので、機会があれば訪ねてみたいです。

函館をはじめ、道内では幾つかのエリアで七夕に子どもたちがハロウィンのように練り歩いてお菓子をもらう風習があり、函館の人が七夕に特別な思い入れがあることが伝わってきます。きっと子どもの頃の楽しい思い出とともに、長く大切なときが重なっているのですね。

私自身は、七夕と言えば幼稚園で作った折り紙の「お飾り」が一番キラキラと強い記憶。いつもはあまりハサミを入れずに折るだけの折り紙を、特別な折り方で折ってハサミを入れると、思いもよらない立体に立ち上がってくることにワクワクしました。

ちょうちん、網飾り、貝飾りなど、折って、折って、ハサミを入れて、切れないようにそっと開くと思いがけない手触りのボヨンボヨンが現れた喜びは、40年以上経っているのに、体に刻み込まれているようです。

☆形だけはどうしても記憶だけでは折り方が覚えられず、何も見ずに翌年再現しようとしてハサミを入れては六角形になってしまったり、ひしゃげた☆になったり。最初に教えてもらった時の、きちんと折って一か所を切り落とし、開いたらきれいな☆に成っている不思議さは、今も大切な記憶です。

長男が生まれて以来、子どもたちと毎年小さな笹飾りを作ってきましたが、長男が出ていき、今年はそこまでたどり着けませんでした。

大いに祝おう♬ というこの地域の七夕の歌を子どもが歌ってくれると、家に明るいものが運ばれてくるようで、七夕がまた違ったものに思えます。

お菓子をもらって練り歩くのは小学生までなので、次男も今年で卒業。小さい頃から毎年お菓子を用意してくださったご近所の方や大沼の皆さん、ありがとうございました。