大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

りんごのふるさと


七飯町は日本で最初に西洋りんごが栽培された場所。
明治時代にプロシア人のガルトネルさんが持ち込みました。

その後七飯のりんごは加工用に発達し、
知名度は生食用に見た目重視で進化した青森の方が
高くなったそうです。

松林を抜けてゆく風情あるあかまつ海道沿いには
りんごの直売所がたくさん並び、
関東では見かけない品種があって楽しいです。

何よりとれたてのジューシーなこと!
切るだけであふれるような果汁がしたたり、
本当にこの季節だけの幸せな味をかみしめます。

北海道に来てから、何でも本当の旬の味を知ってしまったので、
その他の季節に食べる気にならなくなってきました。

東京でも旬を意識していたつもりだったし、スーパーと違って、
自然食品屋さんの店先にはその時々しか並ばないものがあったので
少しは慣れていたと思っていたのですが、産地は違いますね〜



トマトの季節にはこれでもか!という量のトマト、
ネギの時期にはネギネギネギ。お裾分けしようとしても
断られるくらいネギがみんなのところをまわっています。
大根の収穫の時期には大根大根大根。

移住してから「一生で一番○○を食べた記録」更新中です。
もちろん少しずつ先へとっておいた方が栄養的にも経済的にも良いのでしょうが、
前にお話した通り、室内での保存はなかなか難しいし、
一番おいしいこのジューシーさを思い切り味わいたいではないですか!

直売所は作っている方に直接お話を聞けるので、
有り難みも倍増です。
そうそう、こどもの頃りんごのテカテカはワックスと聞かされていたのですが、
気になって聞いてみると、りんごが自分で出しているロウ物質なのですって。
知ってましたか?

ここらでは常識なのかもしれないこんなことさえ、初心者の私には目からうろこです。
今年残り4回となった三月の羊の店頭販売では、七飯のりんごを使った
アップルパイが並んでいます。
今だけの味を、どうぞお楽しみください。