大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

春になる・命の水


3月11日にはどうしても言葉が出てこなくて、日が経ってゆきました。
東日本大震災で被害を受けた方々を改めてお見舞い申し上げます。
また、亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り致します。


たった2週間前の写真。吹雪で珍しく学校が休校になりました。
「重たい雪だね」と雪掻きしながら息子2に話しかけると、
「うん、でも雪だるまが作りやすい雪だよ」と嬉しそう。

雪の季節、車で峠を越えるだけでも命が掛かっているので、日々家族の
無事を祈ることが普通になりました。
夜眠る時に、子どもの寝息を聞いてすごくほっとして、今日も平穏な一日で
良かったなぁと思います。


一昨日、久しぶりに地面が見えて、木々がほのかにピンクになってきました。
イタヤカエデの樹液が上がって、至福の一杯。
命を潤してくれる水で春の乾杯です。今年はいつにも増して甘味がありました。
煮詰めてメープルシロップにするために今こそストーブ焚き放題なのですが、
丁度この時期を境に、もうがんがん焚くほどの寒さは無くなってくるのです。

長い冬でした。あんまり長くて、もう冬に慣れてしまった。
光が増すたびに窓の囲いを少しずつ取って、強い光に自分を慣らしてゆきます。
外に出ると、鳥の鳴き方が春。勢いを増す川の音が大きくなって、少しずつ
少しずつ、春が体に染みわたってゆきます。