大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(喫茶とgallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

ハチミツが届きました。


今年もハチミツの季節です♡
大沼ガロハーブガーデンさんのハチミツ「初夏バージョン(アカシア・トチ)」が届きました。家族経営の小さな農園では、有機農法で果樹やハーブを育てていらっしゃいます。採れたてのハチミツは夏のごちそう。疲れた体を力づけてくれるパワーフードです。店頭通販でお取り扱いしています。


この後7月下旬~8月上旬には「盛夏バージョン(有機ハーブ蜜」が届きます。

大沼に住むまで、ハチミツの旬も知りませんでしたが、考えてみれば花が咲いてから蜂が活動し、蜜を集めてたまってくるのですから、絞るほどにたまるのは、十分花が咲いた時期以降で蜂の活動が控えめになってくる(涼しくなる)前ということですね。

関東と違い、ここでの生活は12-3月の間一切の花がありません。4月にようやく咲き始め、5月に桜も梅もいっぺんに咲いて、6月からが花盛り。虫たちも餌が豊富なその時期に一気に活動を強め、真冬にはほとんど見なくなり、たまに動いているものを見るだけで応援したくなることがあるほどの静寂が訪れます。

その時期を経ての夏は、一年中何らかの花が咲いている場所とは比べ物にならない感慨深さ。ようやくTシャツで過ごせるようになり、1か月で終わるこの一番太陽が輝いている時期を特別な思いで過ごします。

うちの周りでも、少し前まで芋虫や毛虫をよく見かけたのが、蝶が舞う季節になりました。蝶は餌に困らない時期に合わせて成長するのでしょう。町なかでぼんやり生きていた時には蝶にも時期があるということすらよく実感できずにいました。


モンシロ&モンキチョウベニシジミがハーブの花の上をヒラヒラと飛ぶ様を見ていると、何だかほわっとした気持ちになります。この後は高く舞う見事なアゲハや、時々美しい青い貝殻のようなシジミチョウが見られます。

コロナでお店や温泉の数が減り、前にもまして静かになった大沼ですが、何もなくても、庭にじっとしているだけで見切れないくらいの発見があり、それは同じようでいて毎年違う隆盛があるので飽きることがありません。

手がまわらず草ぼうぼうの箇所が多いことが恥ずかしいこともあるのですが、きちんとコントロールしきれないからこそ、今年はどんな植生かな、と思いがけないお楽しみが味わえます。

全部同じ緑に見えるという方には、はじめはちょっとコツがいるかもしれないのですが、やっぱり植物の世界は面白いなぁとしみじみします。

先日札幌から誕生日旅行でやってきた2年生の男の子がアカツメクサを摘んでたので「お茶にもできるんだよ」と声を掛けると、目をぱっと輝かせ、興味深々に植物の話に耳を傾けてくれたのが印象的でした。

一緒に煮詰めてお茶にして出すと、とっても大事そうに「あまい」と言って飲んでくれました。私にできることも、まだまだあるのかもしれないな、と感じた日でした。