大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

「いつかのこと」髙濱浩子絵画展 2023.6/1~7/30

6-7月、神戸の画家髙濱さんに花の色をモチーフにした絵を展示していただきます。すみれ、薔薇など、足元にある身近な花のイメージを作品にした連作を20枚程度。販売も致します。
場所■三月の羊店内通販可

20×20㎝

 

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いつかのこと
 

髙濱浩子
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時々裸足で野原を歩きますが、大地は当たり前に春になると芽吹き、また冬には籠り、足の裏でそれを感じては嬉しくなっています。私に流れる時間の中に小さな野花の時間が流れ込んで、息を合わせると境界がなくなり、果てしなく一つになる感じがあります。花も私も命の中に生死がある。息を合わせるというのは生死を呑み込むことなのか、と思うことがあります。

 

もう30年前のことですが、音更に籠ったことがあります。雪原の中にぽつんと建つ古い家に居させてもらいました。四角い木枠の窓の外に見えた雪の静けさや、転んで見上げた空の眩しさや。きっとその時、私の窓は小さかったけど、その向こうに広がる世界は大きくて果てしなかった。

 

今回展示します絵は、いつかの色を小さな窓におさめたものです。

 

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たかはま・ひろこ 69年神戸生まれ。
日々、空を仰ぎ、海を眺め、土を触り、絵を描く。
時々旅に出ては文を記す。
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