大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

2月25日マルシェに参加


白樺の間からちょこんと見えるふたつの小さな背中。
ご存知ですか?
ずーしーほっきーです。お隣北斗市の公式キャラクター。


一度見たら忘れられないキモ可愛キャラ。独創的で、甘すぎないデザインがすてき。時々イベントなどでお見掛けすることもあり、立ち上がって自分より大きいとちょっと怖いのですが^^、2月25日にお声がけいただいたパン祭りでご一緒することになりました。

2月25日 10:00~16:00(三月の羊は午後の参加
場所:新函館北斗駅となり「ぽっくる」内

20店舗近くの近隣のお店が参加します。同時開催で子供が遊べる巨大迷路や、eggハントなど無料のイベントもあり、楽しい日になりそうです。駅の駐車場は2時間無料。
マルシェのみの方もお気軽にお立ち寄りください。

詳細(北斗市観光協会HP)

 




 

災害のときに(修正)


大きな地震から1か月経ち、未だに避難生活をしている方々が多いこと、現地の皆様だけでなく、日々被災地以外の皆様も報道を見るたびに心が痛むことと思います。

亡くなった方々のご冥福を祈り、一刻も早く復旧の目途がつくようお祈りします。

人が生活するときに必要なもの、厚真地震の長期停電の際、改めて実感することができました。まずは何より水、そして火。使える場所さえあれば、ひとまずこの2つがあれば生き延びることができそう

大沼にいたから、シンプルにそう思えたのかもしれません。排水がある程度自由にでき、自由に汲むことができる水源がある。人家が少なく土があるので、火を使えるスペースがある。(季節さえよければ、ですが)

大きな災害があった時は、リアルに自分のイメージを高められる貴重な機会。水源はあそことあそこ、火は、うちの場合は家が倒壊していなければ薪ストーブを中心に炊事は成り立つ、ダメな場合はバーベキューの時のように外に炉を作る。マッチはもう少し余分にあった方がいいな、など妄想を広げて必要最低限を確認。

雪をどかせばハーブが青々したまま凍結しているので、お茶には困らない。野菜は、移住当時は北海道の伝統的なやり方をまねて雪が降る前に土に埋めてみたものの、やはり掘り出すのが大変過ぎて継続できなかったけれど、リンゴやシイタケ、煮干し、昆布など乾物はある。雪がなければ、食べられる野草が結構あります。

食べ物はひとまずお米・塩・味噌があればなんとかなる。缶詰と海苔があればなおよい。これは東京から海を越えて引っ越してきた時最初の3週間と、コロナで隔絶した時にも確認したことでした。(お米はほんとうに頼りになる!)

トイレはその辺でして、お風呂はお湯を沸かした絞りタオルで顔を、時々体を拭けたらありがたい。こちらは4年前の手術後の経験から。数週後シャワー、1か月後浴槽に入れるようになり、入浴は1日のうち何よりの楽しみでした。

体験の積み重ねが、その時も自分を助けてくれました。ガラガラを押さずにリュック1つで、どこへでも自分の足で歩いてきたことなど、「あれができたからこれもできるのでは」という気持ちの支えになりました。そういう時は、恵まれた経験よりも過酷な経験が生きてきます。


自分で好きなときにトイレに行けること、自分で洗濯を干せること、自分が作りたいものを調理できること、数週間かけて手に入れてゆく自由のどれもが、嬉しくありがたく思いました。

年をとってもそうでありたいし、もし私がお年寄りの暮らす施設を作るなら、ぜひその部分は残したい。できるだけ自分でトイレに行くことができる仕組み、できるだけ調理に関われる仕組み。

子育てをするときも、同じことを大切にしてきました。自分で好きな時に排泄でき、できるだけ自分の意志で食べたいときに食べること、調理に関われる仕組みを作ること。「できない」のは、そういう環境を、既にいる人たち(一緒に暮らす人だけではなく、地域や社会、外側全ての存在と過去から続く時代や状況)が作っているだけで、子どものせいじゃない。

ほんとうはみんな、自分でやりたいんじゃないかと思うのです。助けてもらうより楽で自由だもの。助けること・頼ることはとっても大切だけど、この基本は忘れないようにしようと思います。自分でできるようになるための手助けをするということを。

災害などがあったときに確認したことを、忘れないように見えるところへ置いておきたいです。日常では様々なものが積み重なってゆき、埋もれてしまうことがあるから。

話が逸れましたが、今の妄想は家や土地や薪あってのこと。冬、そして家屋が倒壊している場合は…。イグルーたちは氷の住まいと火をどう共存させたのだっけ。自然から得たものだけで暮らしていた時代から学ぶことは、限りなくありそうです。


 

岡山のFinefineさんへお菓子


岡山の雑貨店Finefineさんへミニシュトーレンを含むお菓子100点が旅立ちました。

コロナ下からのおつきあいですが、オーナーさんの熱意が距離を越えて伝わってくることがしばしば。岡山の人間味なのでしょうか、お客様もホットな感じ。

毎年シュトーレンをとても気に入っていただきお送りしていたのが、昨年は諸事情でお届けできず、少し落ち着いた今のご用意に。一般的な季節柄とは違うのですが、それでも欲しいと言ってくださる皆さんのお気持ちがほんとうにありがたく、嬉しいです。

その気持ちにお応えできるよう、1つ1つに受け取った方の今年のお幸せを祈りながら包装しました。たぶん明日2月1日頃届き、ご確認後の販売となると思います。まもなく節分、そして旧正月と、自然な暦では今が新しい年の幕が開くとき。

クリスマスも春を祝うものですから、私の中では冬至から立春の、春を祝うお菓子として、決して季節外れではないかと思います。他にもカラメルタルトやショートブレッドなど、色々なお菓子が届きますので、岡山の皆様どうぞお楽しみください。


こちらは釧路の地産地消センターロ・バザールさんが並べてくださった棚の様子。可愛がってもらって、嬉しいです。こんなに愛情深く仕立てていただいて幸せです。こちらは20個限定で1週間経ちましたので、缶目当てで行く方は直接ご確認ください。

 

 

 

2024年の展示・おやすみのあお


真っ白な世界で、夏に行われる植田真さんの青い画について考える作業は、大変幸せなひとときでした。


6/6-8/4 「おやすみのあお」原画展 三月の羊店内にて
 『おやすみのあお』(植田真作、佼成出版社、2014年)の原画8点と、販売絵画を展示。関連絵本・雑貨もお楽しみいただけます。

山水画のような静かな風景でめぐる青の世界に、リズム感のあるすてきな詩、全体が音楽のように響く美しい絵本です。

植田さんと出版社さんにもご協力いただき、このような森の中の小さな店での展示が実現します!本当にありがとうございます。

必ずとってもすてきな展示になると思うので、皆さんぜひ夏のご予定に入れておいてください。

展示をイメージし、画を選ぶ作業

3月初旬には、雑貨を制作販売している西荻窪ウレシカさんより、おやすみのあお包装紙、『夜明けまでにはまだ時間がある。』(nakaban+makoto ueda、ウレシカ、2017)などが届きます。届き次第、Online Shopで先駆けて販売しようと思います。

 

 

 

極寒の外と、もう一度ここから


今までにないほど雪が少なかった(その分寒さは厳しい)冬だけど、ここ数日1日10㎝ペースで積もったのでいつも通りの風景に。たまに5か月が雪のシーズンな年もあることを想うと、今年は楽させてもらったなぁ。

1月20日まで楽々出かけられたので、こうなると閉じこもり期間はわずか2か月。このくらいだと、静かな雪の季節は読書にもってこいなので、たいして苦にもならない。これも、行き先(友達)が増えたゆえの心のゆとりかな。運転もだいぶ上達。


一足早く受験を終えた息子1が作ってくれた夕飯。大学芋とスープ、丁寧な作業が伝わってくる優しい味でハッとするほど癒し効果があった。息子2が「お母さんも(お兄ちゃんを見習って)いつもこういうの作ってよ」とぼやくのを、息子1が「たまにだからできるんだよ」と制してくれる。疲れていたので何もかもが身に染みる。

家があるということ、暖がとれること、近くで自分に気を向けてくれる人がいること、どれもがありがたい。家がホッとできる場所に、なった。とうとうなった。……て、このセリフ前にも書いたっけ。

未だに避難生活をされている方、殺されてゆく子供たち。心を飛ばすときりがなく辛くなってもしまいがちで、イスラエル侵攻があってからグラグラする自分を支えるのが精いっぱいで、外側に気を向けていったら倒れそうで、少し目を伏せていた。

情けないけれど、少しの募金や背景を学ぶことくらいしかできない弱い自分を見つめながら、それでもまず、ここを整えることからと、心に言い聞かせて。言葉が上滑りすることのないように、戒めて。

満たされた、という実感を忘れずに、人の基本的なささやかな喜びが、小さくても波紋のように広がってゆくように、やっと今、おなかの真ん中から強い光を放てる気持ちになった。

武器を下ろし、家へ帰ろう。こぶしを下ろし、温かいスープを飲もう。
信頼できる人と愛を交わそう。それは本来、家族でなくても、すれ違う人とさえできること。そういう信頼を作っていこう。増やしていこう。

災害が来たら、恐らく弱者の私は困ることがたくさんあるだろう。でも、今何とかなるだろうと思えるのは、14年住んで築いてきた周りの人との信頼関係のおかげだと思う。特別な奉仕ができてなくても、挨拶だけでも、世の中は明るくなる。

笑顔はいますぐ、全ての人ができる、人間の一番の魔法ではないかしら。笑顔が出てこない人は、自分のだめなところをたくさん許して笑ってあげたらいい。そういう人は、たぶん人助けをするより、まず自分助けが必要かも。

一人ずつ笑顔を取り戻して、オセロみたいに、黒が白に変わってゆく。そういう瞬間が、生きているうちに見られたらいいな。まずはここから。


釧路のご縁と新しいリス


昨年時川真一さんからいただいたコミック版「タンタカ」で釧路を身近に感じていた矢先にお声がかかり、釧路町地産地消センター「ロ・バザール」さんにお菓子を置かせていただくことになり、ますます釧路へ気持ちが向いています。

今日は、21日から行われる予定の道南フェアに向けた缶入り菓子20点を出荷しました。道南のお菓子としてピックアップしていただけて光栄です。釧路の皆様よろしくお願いします。売り切り次第終了ですが、次回は3月にクッキーセットを予定。

さて、写真のリスは、今日から大沼公園隣の観光案内所で発売の「エゾリス」。全粒粉クルミクッキーとココア味のリスのショートブレッドの組み合わせ。リスは時々登場していましたが、スタンダードメンバーに昇格か?!近々通販でもご案内しますね^^