大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

2024年の展示



大変遅ればせなご挨拶になりますが、昨年はねこひの展示を応援くださってありがとうございました。ねこひ日記を見てくださっている皆さんからの励まし、そして店内にいただいた寄付をエネルギーにして、今年もすてきな展示をご用意することが叶いました。改めて、感謝を申し上げます☆彡


三月の羊の店内では、年に4本絵画や絵本原画の展示を行っています。菓子・パンの製造者である夫が始めた店ですが、店内に置く絵本選びを任されたことをきっかけに、「世界一小さな絵本屋ねこひ」を開設。私も参加するからには何か自分にできることを、という想いで、西荻に移転した2004年より喫茶と展示スペースを加えました。

ここでは場所柄「絵本屋」の看板はしまったのですが、絵本を紹介することが生きがいで、その魅力を無口な本に代わってお伝えしたく、絵本の原画展をする企画をしながら、ピックアップした絵本をご紹介・販売しています。

田園調布時代から店番をしていたねこひ店長。今も店内の片隅にいます

絵本が特別な存在になったのは、高校3年生の時。地元高崎で「時をつむぐ会」という絵本の会が、マリー・ホールエッツの原画展を企画してくださったのです。

私は自習の教室を抜け出して見に行きました。すごく見たかったのです。初めて見る原画だったと思いますが、鉛筆で描かれた優しいホールエッツのタッチは、今でも(目の記憶は薄っすらしか残っていませんが)何か「自分の芯に触れた」ものとして心に残っています。

その頃から、絵本のすごさを再発見するように、読んで読んで読みました。絵本紹介にある本をはじめ、読んだことのないものは片端から読んでゆきました。絵が好きだったので、最初は絵がいいものを手に取ったと思います。図書館勤務時代には幸福にも児童書担当をすることができ、お蔵入りしている作品も随分手に取ることができました。

大沼に来てからは、書店も図書館も遠く、限られた本しか手に取っていませんが、古典名作だけでも一生では読み切れないくらいあり、困ってしまいます^^
ここからの話は長くなりますのでまた別の回にするとして、お待ちかね☆今年の展示の詳細ご案内です!どうぞお楽しみに♪

【2024年の展示】

*4/6-6/2 たかだゆかりさん「大沼さんぽ」
   現在開催中☆大沼の個性的な建物を鋭い観察眼とお家愛で描いたイラスト
   ポストカードを買うとついてくる大沼さんぽMAPを片手に、
   ぜひ大沼をめぐってみてください。

 

*6/6-8/4 植田真さん『おやすみのあお』原画展
   佼成出版社から2014年に出版された絵本の原画から8点
   ブルーブラックの様々な青の風景は、どこか大沼にも似ています
   植田さんの絵本や雑貨、小品も数点販売

 

*8/8-9/29 時川真一さん「北の旅 ~森と鱒(ます)たち」
   釣り・旅・食を得意とした今年30周年を迎える沖縄在住のイラストレータ
   セツ・モードセミナーの先輩でもある時川さん
   明るく朗らかなお人柄と魚や自然への愛情がたっぷり注がれた楽しい絵です

 

*10/3-11/下旬 村上勉さん『かぜにもらったゆめ』原画展
   童話「コロボックル物語」シリーズや、『おばあさんのひこうき
   『おおきなきがほしい』など、作家の佐藤さとるさんとコンビを組んで
   数々の名作を生みだしてきた挿絵画家村上勉さんの貴重な原画を展示。
   佐藤さんにはめずらしく、ごく短いセンテンスの詩がリズムよく流れ、
   おふたりの数ある作品群の句読点的作品。
   1976年が初版ですが、2017年に復刊されました。