大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

満月とパッフェルベル

今日は1年を13月とするカレンダーの元旦。
新しい一年が始まる。

毎年8月、はこだて国際民俗芸術祭が開かれる。
今年は第3回。国内外の民族音楽と踊りが町中に広がる。

昨年、駒ヶ岳小学校でのステージと函館元町のフリーステージを
見せてもらった。
インド、スペイン、フランス、アイルランド…遠い国の小さな町の
街角がそこに現れるようなライブだった。

フリーステージは暮れなずむ港町を背景にして、お客は
子どもからお年寄りまで町の人が集まっての和やかな雰囲気。
アイルランドの楽団が演奏した「Pachelbels Frolics」が作り出す
音楽の渦に吸い込まれた。

それは以前友人に借りた「Trip」(e)Shuzo Band
で聴いたラストの曲で、アルバムの中で一番印象的だったもの。
「Trip」では「Tamlinn」から「Pachelbels Frolics」へと続き、
そのくだりが最高にすてき。
曲名を見ていなかったんだけど、曲に隠れた聞き覚えのある旋律は
パッフェルベルのカノンだったんだ。

「Pachelbels Frolics」で検索するとEileen Iversによる演奏が出てくる。
あの部分は彼女のアレンジなのかしら。「Trip」にはトラッドと表示があったけど?
あの後半の、流れる美しい光の中へ踊りだすのがとても気持ちいい。
全てがひとつに溶けてしまうような、永遠の時間。音楽の魔法。
■Pachelbels Frolics