大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

息抜き

「引っ越してしばらくはそうだったなぁ。でも、振り返ると大切な時間だった」
移住の先輩が言ってた通り、自分や家族に向き合いすぎて疲れちゃうことがある。
今までの人間関係から外れて、ケータイもテレビもなく未知の土地にいると。

しかも1歳児抱えて、働く店もなくて、となると、マナ息子ではあるが
腰に結んだ砂袋のように感じるときだってある。走りたいのに、
周りの人ばかりがあっという間に遠くへ過ぎてゆき、歩みの遅さに驚く。
カシオペイアに続くモモみたい。


そんな時のお楽しみを少しずつ見つけている。
グリンピアのプールとか、しまむらで試着とか、ラッキーピエロ
(函館名物のハンバーガー屋さん。これが盛り上がっているので函館では他の
ファーストフード店をまず見ない。函館だけに14店舗)でお茶とか。
むしろ、今までの価値観で切り捨てがちだったものに魅力を感じたりする。

先日も近くのグリンピアでウォータースライダー。
夕方行ったら誰もいなくて、水さえ流れていなかった。温泉の方が人気みたい。
係員に申し出て、私だけのために水が流れる。
滑り台部分は電灯がなく、暗闇の中をひとりきりで滑り降りると、
なんだか生まれるとこみたいだった。
何度も生まれた。
最後にカッパになったつもりで岸まで泳ぎ、さっぱりしてプールを出ると、
砂袋だった息子が可愛い子どもになって風呂上がりの夫と並んでいた。