赤ちゃんは波を連れてやってくる。
波は全ての思い込みを洗い流して
力強くそこらを崩壊してくれる。
ざぶーん ざぶーんと
気持ちよく流してくれる。
一方おにいちゃんは…
オムツを替えたり、洗濯物を干したり(椅子に乗って)、
3歳児とは思えないかいがいしさで働いてくれる兄。
赤子が泣くと「どうした?おしっこ出たかな?
おっぱいかな?」
オムツが終わりそうになると消耗品置き場から
補充してくれる気のききようだ。
しかしそこは3歳児、突然ある瞬間には
赤ちゃんがふたりにふえたりする。
保育園に行かないと言い出したりする。
あっちでもこっちでも呼ばれて、
やかんにも呼ばれてかーちゃんは大忙しさ。
目をさましては駆け出して、
これが親の花道かな、とそっと思う夜更け。