大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

ショートトリップ

気のせいじゃなく雪虫が飛んで、数週間後に雪を覚悟。
家の防寒対策を進めています。

休日、釣りから帰った夫から「鹿部川に鮭が遡上してきてるよ」との情報。
(うちは車が一台なので、休みの日に別行動したいときは
午前/午後と交代で車を融通しています。)



午後は私も鹿部の温泉に行こうかと思っていたので、
鹿部公園に車を止めて、川沿いを歩いてみることにしました。

何気ない散歩道なのですが、川沿いを歩くと水音が心地よく
瞑想気分に。時々川を覗くも、まだまだ何もいないし…
と突然、ばしゃばしゃんと大きな跳ね音がしました!

大きな鮭が何匹も、川の中腹まで登りあげています。
右上の水しぶきも鮭によるもの。

子どもが見てもすごいと思うのでしょうが、
実際に自分も腹を痛め、また人生も半分くらいきたかなという
年齢になってみると、懸命な鮭の姿に、なんだかもうこれだけで泣きそう。
海に近づくほど、力尽きて死んでいる鮭もいて、
なんとも言えない気持ちになります。

貸し切り状態の亀の湯に入って、男湯から聞こえてくる
おじいちゃんたちの訛りに耳を傾け、スリリングな脱衣所で着替え、
息子に頼まれていた明太子を間欠泉前の物産館で買い(たらこは鹿部の特産品)、
歩いてる旅行者なんていないので小学生にじろじろ見られながら
再び鹿部公園まで戻ってきました。
往復で5−6kmあったでしょうか。良い運動になりました。

大沼から鹿部まではほんの15km程度ですが、自分の運転で行くのは2回目なので
ちょっとした冒険でした。
ずっと気になっていた手作りパン「ムックル」に行ったらシャッターが降り、
店ごと売りに出ていて、うら淋しい秋らしさを満喫です。
万人受けはしないと思いますが、こういうショートトリップ嫌いじゃありません。
2時間半とは思えないトリップ感。

家に帰って今年初めてのストーブ点火に一同拍手。
実家から送られてきた栗で栗ご飯。
夫が朝釣ったソイのムニエル、息子初めての明太子体験、
最後に夫が取置いてくれていた出始めのアップルパイを、
4人で一口ずつ食べました。

切なくて美しくて美味しい秋が、大好きです。
紅葉の気配もじわじわ深まり中。