何か一つのサイクルが終わったように感じるこの頃です。
丁度、大沼に移住を決めた旅から10年。移住して7年経ちます。
ひとつの完成を象徴的に感じた出来事をひとつご紹介。
長らく思い描いていたディック・ブルーナさんのヴィンテージポスターを
とうとう手に入れることができ、飾る為の壁を夫が整えてくれました。
<before>間柱むき出しの壁面
↓
<after>ボードを貼り、下に照明
断熱材を入れ、上にボードを打ちつけ
彼のアイデアで下部には照明を入れることに。ライトは下に置いた上向きの方が
しっくりくるのでは、と微調整してもらって、本日完成しました。
移住して間もなく、湿気の多い小さな赤井川の家でイメージした喫茶付き店舗の図です。
1歳児を抱え、現実の体は何もできず、とにかく未来を描くしかないという状況で、
自分は何を大切にしたいか、どんな風にお客さまと分かち合いたいか
イメージを膨らませました。
まだ、喫茶部門は完成していませんが、図案の中央下部分にある青いのが、
ブラックベアのポスター。私にとっては、店内に必須のものでした。
お金があるとかないとか、入手が容易かどうかとか、そういうことと関係なしに
ふっと湧いてくるイメージはとても大切だと思っています。
空間に力を与えてくれる一枚の絵、例えどなたも目にとめることがなかった時でさえ、
その力は確かに空間を支えているでしょう。
ブルーナさんは昨年お亡くなりになりましたが、ブルーナさんが残してくださったものを
これからも受け取り続けることができるます。
今、ようやく北海道の地でスタートラインに立てたような気持ちでいます。
ここまでくるにあたって本当にたくさんの方にお力をいただきました。
心から感謝いたします。
次のサイクルで完成させてゆくことを、しっかりイメージして育ててゆこうと思います。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
ディック・ブルーナのブラックベア 1965年オランダ