大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(喫茶とgallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

私たちの成長(長いです)

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        ([左:息子2作  右:息子1作) 
カラフル・にぎやか・ハートフルな息子2と端正・正確・細やかな息子1。それぞれの性格がよく出てるクリスマスカードでした。

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昨日、9歳以来の夢がひとつ叶いました☆レシピを見ると必ずメモしてしまう「レアチーズケーキ」、いつか作ってみたいなと思っていたのが35年越しで^^

クッキーを焼いたことのない女の子がいたなんて、と夫に驚愕されてきた私。興味がなかったわけじゃないんですよー。小3の時の親友Hさんはお菓子作りが好きで、ふたりでよく図書館に行っては作ってみたいレシピを書き出していました。

Hさんはすでに市松模様のクッキーとか焼いたのをおやつに出してくれる器用さで、すごいなー!と思いながら私もせっせとノートに書いていたんです。でも、なんか知らない単語とか家にない材料とかあると立ち止まってしまう。フリッターって?クリームチーズ…なにそれ?バッドとは??

で、そこを超えようという情熱はないまま、それでもなぜかレアチーズケーキのレシピを何かで見かけるとメモだけはしてしまうという(^_^;)日々が長ーく続いておりました。なぜか、梅干しとか味噌は私にできる!と思えるのに、お菓子はできる気がしなかったのです。隣で息子1が組み立ててるプラモとかならめっちゃ得意なんだけどなー。

数日前、クリスマスにケーキ作ってみようかな、とほぼ人生で初めて思いまして。一応材料をぼんやり確認。カナヨさんにもらった本に「ハイジのレアチーズケーキ」レシピ。

24日、日暮れ迫る。心の中の会話。
中止派:疲れたし、やめようかなー。推進派:えーでも今日逃したら作らないっしょ。
中止派:体に無理しちゃだめって決めたしさ。明日でもいいかなって。
推進派:すぐ息子2の誕生日だし、明日以降はケーキいらないでしょ。クリームチーズも解凍してあるよ!家に材料が全部揃ってる日が次いつ来ると思う?35年なかったじゃん!  
中止派:………。 
推進派:(もう一押し)…そだ、一人でなくてもいいのでは。手伝い呼ぼう。あと夕飯割り振ろう。すっきり年末迎えられるよー^^ 

折しも息子らが数日後に迫る息子2の誕生日ケーキを、父と誰が作るかでもめてる最中でした。ふたりともケーキを作るのが好きで、自分がやりたいと取り合いになるのです。よし。「じゃあさー、息子2は私と別のケーキ作らない?」「やるやるー!」

で、息子1には夕飯のポテトサラダを『10歳からのお料理教室』を差し出して依頼。あっさりOK。レシピ通りやるのが好きなお年頃。お菓子作りの得意な家のトップ2ではなく、最下位ふたりの「ポンコツチーム」だけで、果たしてできるのか?!

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ところがびっくり!いつの間にか息子2、かき混ぜるのとかも思いのほかできるようになっているんです。ヨーグルトの計量頼んだら、きっちり15g計れていました(゜o゜)
私は自分がなぜお菓子作りが苦手かすぐさま思い出しました。きっちり計るとか、「砂糖を3回に分けて入れる」などの「理由が書いてない」ようなことをなんとなーくやっちゃうのですよね。ま、いっかーって(^_^;)

自分のこの性格がけっこう気に入っているだけに、一向に直りません。そんな~数グラムのことで何言ってんのーって思っちゃう。そしてその積み重ねで写真にあるようなお菓子出来上がらず×失敗回数=挫折。味噌とか梅干しは、大らかなんですよ。ちょっとくらいのこと失敗には全然ならない。シンプルだし。ポイントはあるんだけど。

折り紙は得意なんですよ。「この角とこの角をぴったり合わせる」はできる。なのに「クリームを7分まで泡立てる」だと「まいっか~」と5分くらいで思っちゃう。とりあえず食べられそうだから。今回は息子2のがんばりでみるみる6分くらいまでいき、通りかかった夫に「7分って?」と聞くと「かき混ぜたすじが残るくらい」と分かりやすく教えてくれたので完成。

レシピにもそう書いて欲しいなーと思うのですよ。ちなみにその後にも「卵白を泡立てながら砂糖を3回に分けて入れる」をかなり適当にやろうとしたところに夫指導が入り、あげく取り上げてかき混ぜ始めたので「ちょっ!やめてよ!ポンコツチームでできてこその達成感なんだからー!!」と新たに卵割ってやり直してしまいました。しっかりアドバイスは取り入れつつ、再挑戦。

「卵白ある程度かき混ぜて泡立ってから砂糖いれないと幾らやっても膨らまないよ」という有難いアドバイス。だ・か・ら!レシピさん頼むからそういう大事なこと書いておいておくれーと思うんですけどね。みんなこういう書き方でできるんだからすごいなぁ。「ちなみに合わせるもの同士が同じ状態でないときれいに混ざらないよ」と更に的確なアドバイス。そういうポイント書いてー!理論と理屈書いてー!と思った私。

そんなわけで、初めて満足のいく仕上がりのケーキらしきものができました♡ところが「初めてできたー」と喜んでいた私に、「オレが作ったんだよ」と平然と切り込む息子2。あれ?そうだっけ?冷静に振り返ってみると、確かに実務の6-7割は息子2がやっていました!やった気になってたけど、私はプロデュースと段取りと盛り付けしただけ?(少しはかき混ぜたよね。計ったよね)

兎にも角にもポンコツチームだけでのケーキ作り、見事完成☆☆☆
上手な人が取り上げたらだめなんだからね。やらなくなるよ、絶対。と夫へ心の声。

満足したら気が済んで、やっぱり一人では作る気にならない、凝った洋菓子。
「だしをきちんととる」とか、「青菜をきっちりゆでる」とか、「うどんをゆで終わった後しっかり締める」とかはできるんだけどなぁ。それはやってて気持ちいいいからなのですね、きっと。向いてる人が向いてることをしよう。

この日は近所のNさんとTさんからチキンの差し入れがあり、息子1のポテサラも順調に出来上がり、夫が焼いててくれたフルーツパンに後はトマトとチーズを盛りつけただけでかなりのごちそうになりました♡ 持つべきものは、みんなの力^^ 

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        息子1の生演奏付きでGood Night。