大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

冬の日、春の夢

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昨日から結構な雪が降り、積もった後に風が吹いたので、風紋ができました。

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このザラザラは風の跡。大沼は冬はほとんど風がないのですが、今日は風も強く、春を感じさせる日差しがありました。ところでこの生クリームケーキの台のような盛り上がり、何だと思いますか?

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芹沢が去年からコツコツ用意しているドーナツ型の苺畑なのです。石だらけの固い土地なので、掘り返すとゴロゴロこんな石が出てくるのを積み上げ、中に土と野菜くず、枯れ枝・葉などを入れて腐葉土にしています。

もちろん、今年の春にはまだ何もなりませんよ。数年後の春に向けて、まず土を作り、苺の苗を植えるところです。苗もすでに待機しています。七飯町内でも幾つか苺農家さんがあり、地物の美味しい苺を作っているところもあるのですが、天候により入手は不安定で、先週まで豊富にあったのが突然ぱたりとなくなったりします。

毎年初夏に苺のタルトを店で出しており、なかなか好評なのですが、直売所は早く閉まるので仕事をある程度片付けてから出ると売り切れていることがあり、何軒か梯子することがあり、懲りたようです。予約も、収穫はその日の天候などにもよるので、出荷農家さんの方でもいつどのくらい確保というのは難しいのでした。

そんな事情もスーパーでしか買わなかったらわかりませんので、苺に近づいたからこそ知ることができ面白かったのですが、もともと桃源郷が理想の芹沢は、自家用だけでなく店用もやってみる、と腰を上げたのでした。もちろん、タルトに使えるようになるまでには何年も掛かると思いますが、数年後を夢見て種を蒔くのは楽しいことですね。

そんなわけで、ふんわり積もった苺台が、私にはショートケーキのクリーム付きの台に見えて仕方ありません^^いつかあのコーナーに、ほんとうに苺がたわわに実る日が来るのだろうなと思うと心が和みます。

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6-7月の店舗でしか味わえない苺のタルト(豆乳クリーム)