大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

恐竜あちー

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(『漫画 むかわ竜発掘記』企画原案/土屋健、監修/小林快次、誠文堂新光社刊)

ディノ・ネットって知ってますか?コロナ流行以降あちこちの博物館がVRで内部を公開してくれていますが、このサイトは幾つかの博物館の協力のもと日本が所蔵する貴重な恐竜化石を360度のバーチャルビューでジロジロ見られるんです! 
→ ディノ・ネット(ページの下方にデジタル展示室があります)

恐竜好きな息子2の影響で、ここ数年私もすこーしだけ恐竜世界の入り口に足を踏み入れました。かなり複雑な世界なので、未だによくわからないことだらけですが(^_^;)
ネッシーみたいな首長竜とか、いかにも恐竜っぽい見た目の動物の多くが実は恐竜ではなく、いまだに子供たちに「それ恐竜じゃない。〇〇類だよ。」と突っ込まれます。

小学生になった息子2は、意気揚々と自由研究で「きょうりゅうずかん」を作り、その後も作り続け、2年生になったこの冬は3冊目を完成。こだわりポイントは「さくいん」です。

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入学前から恐竜図鑑に親しんでいた息子2は、図鑑と言えば索引ありきと思っているので、小1の夏休みに作った1冊目から「どうしてもさくいんをつけたい」とのこと。協力しましたが、最初はランダムに書いていった30種類以上の名前を整理するのに親子ともかなり手こずりました。写真は3冊目で、だいぶ落ち着きを見せています^^

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(粗いですが、情報量は少なくても自分の研究のために書いてるって感じがGOOD)

「きょうりゅうずかん1」に感銘を受けたという湯の川のKさんが、上の『漫画 むかわ竜発掘記』をプレゼントしてくださいました。家族で読んだのですが専門的なことが分かりやすく描かれ、尾骨1つの発見から全身骨格が揃い世間に発表されるまでの顛末をかみ砕いてまとめてあり、読みやすくて面白かったです。

発掘には、根気はもちろんのこと、気が遠くなるような時間とお金と人動がかかるんだなぁと、改めて私たちがすばらしい発見を見ることのできるまでの膨大な道のりをありがたく思います。さて、それで最初に戻るのですがディノ・ネット。新聞でこのサイトの存在を知り早速覗いてみると、2月は配信で小林先生が登場する講座が受けられるとのこと!

第1回はむかわ竜発掘に関わり、この漫画に出てくる主要人物が集まって当時の話をする「カムイサウルス発掘同窓会」で、昨日行われました。講座までに復習しておこう、とまたこの漫画を読みなおし、質問をメモしてライブ。チャットがついていて質問を書きこむことができます。初めは息子2の興味を深めるためと思ったんだけど、子供そっちのけで私が夢中になってしまいました。

だってだって、かつては外国が主流だった恐竜研究の場が、今やアジア・日本・それもここ北海道が一番アツいなんて!すごいじゃないですか。カムイサウルスの全身骨格が見つかったニュースって最高にホットだし今も熱し続けてしかるべき話題なのに、なんでみんな一瞬しか注目しないんだろう。

今年1月にはこのカムイサウルスの全身骨格が見つかったむかわ町で再び新種の恐竜化石が見つかったのですが、この話題を共有したくても恐竜好きの小さい男の子か一部の恐竜好きな大人しかできない気がする…私みたいに、特別恐竜大好きってわけじゃないフツーの大人にも十分凄すぎると思うのに。化石という茶色く地味なコツコツ世界であることや、発見から報道までに途方もない時間がかかっちゃうせいなのかしら。

1月に発表された新種の恐竜化石は、恐竜から鳥への進化の過程がわかるかもしれないと言われている超貴重なカケラなのですが、何とみつかったのは30年前!地元の堀田さんが拾ったものを博物館が保存し、同じようなものがいっぱいあるのを少しずつクリーニングし、クリーニング済のものを研究者が定期的にチェックして、さらに発表するには間違った説を言わないよう慎重に研究を重ね、間違いないと確認できたことをいよいよ発表、という手順なので、そりゃ粗熱はとっくに冷めていますよね。

でもはるか7200万年前に生きていた生き物の生きた証が身近で見つかり、その時代がどんな風だったかを教えてくれる手がかりを運んでくれてるなんて、さいこーにあちーじゃないですか。

北海道ではまだまだ新しい化石が見つかる可能性があるらしく、とっても楽しみです。図鑑は見てもなかなか全貌がわからないので、息子らに教えてもらいながら少しずつ。ディノ・ネットの講座はまだ申し込み受付中。私は次回第3回を予約しました。道内の恐竜化石が一挙集結するという北海道博物館行きたいなぁ。