大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

鳥の生る木


もんだい。上の写真には何が写ってるでしょうか?


8月、雨上がりなどに庭の木を見上げると、鳥が生っていることがあります。一斉に鳥たちが食事を始めるからです。

先日川沿いのオニグルミの木に、シマエナガシジュウカラがたわわに生っていました。シマエナガはしょっちゅうホバリングするし、私のカメラと技術では収めるのが難しいのですが、上の写真を探してみてください^^/

息子の良きカメラで撮ったものを、いずれアップする予定です。

さて、すっかり大きくなって私をぐんぐん追い抜いてゆく息子1ですが、先日「暑いな~」とつぶやいて、家にあるものでこんなのを作りました。

ミニ扇風機です。

最初は学校教材の余っていたモーターを見て思いつき、材料を求めてきたので、プラバンの余り、昔息子1がラジオに挑戦した銅線の余り、弟の教材の電池ケース、コーヒー豆詰め用に私が試作した手作り漏斗(ペットボトルを切ったもの)、使うあてのなかった柔らか針金などを出すと、市販の扇風機を見ながら熱心に、ちょっと楽しそうに作業して、可愛い扇風機ができました。

もう一緒に作業することは仕事の場くらいしかない、中坊の息子との関わり。一人の世界をどんどん広げてゆくのを遠巻きに見ているだけですが、これまで大切に、少し意識して取り組んできた「工作の力」がちゃんと身についてることが実感できて、嬉しかったです。単純に、使われていないものを生かしてもらったことも気持ち良いことでした。

新学期の始まりだったので、自由研究として出してみたら?と声を掛けると、「まだ完成してないし、出すと使えないから」とのこと。そのままだと本体が回ってしまい、改良が必要だそうで。

成人が18歳になり、あと4年でひとりで生きる力を身に着けることを意識すると少し焦ることもありますが、考え方もしっかり育っている様子でほっとしました。田舎だと、進学で思いのほか早く家を出ていく可能性や、家から通っても一緒に過ごす時間が激減する可能性が高いので。

判断力を育てるために、私はなるべく自分の考え方を口に出して言うようにしています。かっこ悪くても、どう考えて失敗したか、上手くいったか、外から筋道がわかるように。「お母さんはこう考えたからこれを選んだよ」とか。そして本人には、「こういう可能性があるけどどう思う?」と自分で筋道を立てて考え、選択できるように。

何が良い方に転ぶかはわからない人生ですが、ここで暮らすようになって「自分の頭で考える」ことの大切さを実感し、何かに依存せずに自分の人生をドライブするには、頭の中を整理して論理的に話す力がとても大切だと実感しました。それは人と心を開いて話す力と両輪になって、力強く進む力をくれるのではないでしょうか。

ハートで話すのはもちろんのことですが、論理の力は意識しないと育ちません。基本、前もって差し出すより足りないところを補うのが私の子育てスタイル。今はそのために理屈っぽいお母さんになってしまい、子供たちには煙たがられてるかもしれないけど、彼らが18歳とか20歳になったら、これもちょっと手放せるかな。

子育ても気づけば後半に差し掛かってきたなぁと思うと、何だかとってもほっとしてしまうのは、私が誰よりも小さなお母さんだからでしょうか。だからこうして、皆さんに一緒に見守ってもらうことが、どんなにありがたいことか。ひとりで背負わないと最初から決めているせいか、息子らは母をあてにせず、しっかり周りに頼って育ってくれているようです。