日曜日には、おかげさまでとてもすてきな時間を過ごさせていただきました。
皆様に心から感謝します。
ともすれば、暗いニュースや不穏なワードが目から耳から入ってくる世の中ですが、「小さなハルの庭」は、ある種理想郷のような温かさに満ちた場所でした。
そこに集う人たちが、みなさん心の豊かさや充足を求めてわざわざ出向いていることがわかります。最初に蒔いた種から、それは決まってゆくのでしょう。
ハル小屋というよく耕されたふかふかの場所に、そっと蒔かれた種。チリンとドロンの松本野々歩さんと田中馨さんが蒔き、優しく見守り水をあげ、仲間という肥料を加え、育んだ場所。
そこにその日の光と風と、音がシャワーのように降り注いで、ふわーっと育ってみんなで開花を見て、実まで味わったような日でした。
半分は不在だったのにおかしいでしょう?けれど、そういう疎外感を与えないような配慮と空気感がある場所だったのです。
雨天なら中止になってしまうかもしれないイベントなのに、おふたりがすごい情熱でこの場を作り上げ、出店者・スタッフのことも大切に考えてくれていることが準備のお便りから伝わってきました。
半分はお店の人として参加したものの、店を閉じたら手放しで参加者へ。何も心配なく、ただいることを楽しめる場所という今の日本で稀有な状態にふわーっとなり、チリンとドロン楽団に混ぜてもらって合奏したり、最後は輪になってダンスを続けているうちに、野原に溶けてしまいそうでした。
戦争への憤りとか、被災地への哀悼とか、世直し的な正論とか、ひとつも言葉にしなくても、なんとなく、今という時代を明るく生きたいな!!と種がはじけるような健やかな気持ちがお祭りの真ん中からこんこんと湧き出ていて、みんながそれを飲んでいるようで、それはその場だけでなく、世界に向かって流れ出していると思えるようなものでした。
音楽は、いいなぁ。
言葉は時々嫌になっちゃうけど、音楽が嫌になることはありません。
どんな時も、音楽が、月並みだけど、人の心の壁もコッキョウも無関係に地球を包み込み、巡っている。そういうものに、耳を澄ましていたいです。
野々歩さん、馨さん、あの場を作ってくれた全ての方、お手伝いの方、来場者のみなさん、来られなかったみなさん、ほんとうにありがとうございました。
この日のことを、忘れないようにしよう。
またいつか、どこかで。