大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

鹿と熊、こぐまちゃん


毎日どんどん風景がさっぱりしてゆく。
絶え間なく花を咲かせていた野原が、生命の終焉を感じさせる
ぞっとするような風景になりつつある。

さて、先日の鶏でびびる事なかれ。
今度は鹿肉と熊の煮込みにおよばれした。
シェフをやってる方のおうちだったのでそれは美味しかった。
熊の煮込みはビーフシチューみたい。

鹿肉も、以前食べたものは固くて臭みがあった気がしたけれど、
狩猟好きのシェフが仕留めて解体したばかりの鹿肉は柔らかくて美味。
ふだん肉には反応の薄い息子も、鹿肉のヒレカツにはまって
さんざんおかわりしていた。

熊と言えば、今彼は絵本「こぐまちゃん」シリーズが大好き。
ご飯を食べていても遊んでいても、すぐにこぐまちゃん絵本の言葉が口をついて出てくる。
わかやまけんさんのシンプルな絵は、日本のミッフィー的存在。
内容は、教育的配慮みたいのが勝ちすぎていることもあるけれど、
中でも『こぐまちゃんありがとう』(こぐま社)の絵はすばらしかった。

音楽隊がこぐまちゃんをいざなうシーンの華やかさと、
我に返ったこぐまちゃんがぽつんとひとりになるシーンのコントラスト、
日暮れの不安を表す群青のトーンなどが秀逸。
熊の写真や絵を見かけても「こぐまちゃーん」と呼びかける彼。
ほら、こぐまちゃんだよーと煮込み肉を差し出すと、きょとんとして、食べた。

こぐまちゃんありがとう (こぐまちゃんえほん)

こぐまちゃんありがとう (こぐまちゃんえほん)