大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

祈り okinawa4


終戦から70年。
終戦頃生まれた親の次の世代である私が小学校だった頃、
平和教育は熱心で、夏休みの課題図書には必ず広島や東京を舞台にした
戦争の本が入っており、学校で毎年原爆関係の映画を見た気がします。

今思うと、土地柄(群馬)だったのでしょうか。
要は広島の原爆で、次が東京大空襲、という雰囲気があったと思います。
私の使っていた歴史の教科書は本州が中心で、北海道や沖縄の歴史は
近代になるまで出ていませんでした。近現代でも概要だけでした。
よく見ると、領土となる前は地図が途切れていたりします。

今回那覇のウララさんの書棚で沖縄戦の本などを目にしながら、
沖縄戦が「民間人も巻き込まれた国内唯一の地上戦」ということを
あまり意識してこなかったことに気づきました。

「幼稚園の子どもと大学生が勝負してるようなもんだった」
垣花樋川で車越しに話しかけてきた地元のおじぃが、
戦時中の話を見ず知らずの私たちに突然伝えてくれました。
2回そう言って、その度に運転席の窓から身を乗り出してハンドルから
手を離し、車がすすーっと前に流れてドキドキしました。

沖縄だけでなく、今は日本に属していない南方の、海のきれいな場所でも
たくさんの惨事があったことでしょう。
全ての命のために祈り、決して戦争をしません、と心に唱えます。
範囲を拡大しながら、祈りを広げます。