大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

軍川のお祭り


15日、私たちの住んでいる軍川(いくさがわ)のお祭りがありました。
稲荷神社を拠点に昼間子どもたちが御神輿で回り、
ポイント地点でYOSAKOIソーランを披露します。

YOSAKOIソーランは、高知県よさこいと北海道のソーラン節が合体して
できたもので、札幌のフェスティバルを皮切りに、道内外へ広まっていったそうです。

踊りを見て、「マッサン」の熊虎さんに絡んで出てくる鰊漁の光景を思い出しました。
少し調べてみると、ソーラン節は積丹の鰊漁の労働歌で、
漁師さんたちのダイナミックな動きが演舞に取り入れられているようです。

私も息子と一緒に、「ここは綱を引くところ」「ここは波になって」と想像しながら
連日踊りの練習をしました。1曲しっかり踊ると汗びっしょり。よっちゃれと軍川ソーランの
2曲続けて踊るとかなり足腰を鍛えられるハードな踊りです。

軍川では、20年前に「軍川ソーラン」が作られ、後に「よっちゃれ」が加わって、
子どもたちがお祭りで踊る伝統の踊りとなりました。
毎年一部を中学生が振付し、みんなで練習します。

小学生ながらキレのある動きで、3回目となる夕方の境内での踊りは
すごい迫力でした。子どもたちが誇りをもって踊っている様子に心打たれました。

「軍川」という地名は聞きなれない方もいるかもしれませんが、
大沼に接して横津岳の麓に広がる地域です。
地図で見ると面積は大沼町の2倍くらいありますので、
御神輿がトラックとトラクターで回るのもうなずけます。

その名はアイヌ語の「イクサップ(渡し守)」に由来して
開墾が始まった江戸時代後期に名づけられたようです。
函館港の開港時には、外国人への食糧(牛肉)供給のために牧場が開設されたとのこと。
今は酪農と牧畜で栄える軍川。保育園の友達の多くが牧場を営んでいます。

生き生きとした子どもたちと、子どもたちを大切に見守る働き者の軍川の人たち。
軍川のソウルに触れた夜でした。