大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

玄関灯・無限の中から

朝、ふさふさのキツネが居間のすぐ前を横切りました。
4人でぴたっと止まり、だるまさんが転んだ状態。
一瞬怪しまれるも、最後までゆっくりした足取りで通り過ぎてゆき、いいもの見たね!
とほのぼのした気持ちに。

 

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1月29日。玄関灯の確認。
母屋と同じ位置に電気の線を出していただいたのですが、鎌倉を歩きながらどうしても
目がいってしまう丸い電灯。斜めじゃなく、やっぱり真上から照らしたい。
明治時代の医院や駅舎にあるようなシンプルなもので、夏にイメージ写真を齊田さんに
見せていたのですが、小屋根の構造上難しいと言われました。あきらめようと試みたのに、歩いても歩いても見つけてしまう。いいなぁこの感じ、とあきらめきれない気持ちをどうしたものか。

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再び率直に相談すると、釣鐘型は無理でも壁にはまるタイプだったらいけるかも、
とのこと。取り寄せる前にダミーを作ってみました。
新聞紙を丸くボール型にして不透明のビニールで包み、ガムテで接続部分を。

 

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夫に持っててもらい、近くから、道路からチェック。良さそうです。


齊田さんからは契約時にごく簡単な図面3枚とA4の設計仕様と見積書1枚ずつが
来るだけなので、それを基に出来上がりをイメージするのは、素人の私には至難の業。
細かいところは工事が進む中でなんとなく決まってゆくので、出来てから「そうなんだ?!」と思うこともあれば、思っていた以上にいいこともたくさんあります。

その辺は、わかっていても2回目でもやっぱり難しいと感じることが多いです。
齊田さんの方は言葉で言って確認が終わったと思っていることでも、素人の私の
想像力を持っての理解というのは、プロとは雲泥の差がありますから。

 
大手工務店では1つ1つを施工前に全部きっちり決めて一覧表にして3Dで表し模型もあったり、これまでに施工した写真があるから素人との共通理解ができるのでしょうけれど、それを事務も手配も設計も施工もひとりでこなす齊田さんに望むことはできません。その分自由度は高く、無限の中から齊田さんが出してくるものと無限の中から私が想像するものが合うことは、たぶんないのでしょう。

そこでコミュニケーションがすごく大切になってくるわけですが、お互いが疲れてきたり、忙しくなってくるとすれ違いが起こりやすくなります。「しばらく」という言葉が、齊田さんにとっては1日でも私にとっては1週間、という風に。


思ったことと違う風になっても、何か理由があってこうなっているのだろうな、と信頼していますので、理由を聞いて納得できればOKなのですが、全部を説明することはできないとのことで、どうしても齊田さんからすれば求められる説明が多い、私からすれば少ないとなりがち。

でも、聞かずに自分勝手に不満に思ってしまうよりは、やっぱり納得するまで話した方がいいと思うから、面倒がられながらも聞いてしまいます^^。その人が何を大切にしてそれをセレクトしたのかわかると大抵納得できるから。子どもにも、謎の行動を「どうしてそうしようと思ったの?」と聞いてみるとだいたいなるほどなぁと思います。その子なりに筋が通っているのです。