大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

haruー福

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駅の方に福寿草の花畑があるよ、水芭蕉が咲き始めたよ、と昨日子供たちが教えてくれたので見に行こうと思っていたら、湯の川のHさんがお店はまだですか、といらしたので一緒に春の散歩。

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ブーケのようなフキノトウ。あちこちどこでも見かけるのだけど、1つ1つ佇まいが違って、近くで見ると改めて可愛い。

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池田園駅の近くに、タンポポ畑のように群生している福寿草の花畑。

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子供たちは日向ぼっこして、春らしさを満喫した。

3月は12月と並ぶご贈答シーズンで昨日まで通販はなかなかに忙しく、今日は久しぶりにひと息つき、冬の片づけ。外で洗い物ができ洗濯が乾くのが嬉しい。来週の岡山・Fine fineさんへの出荷準備も気になるけど(夫は日々製造)、今冬じまいをしっかりやっておかないと、この後家の中がひっちゃかめっちゃかになるから。

幾つもの冬長靴の泥を洗い落とし、スノーウェアを洗い、家の中が気持ちいい!お店は4月9日から。いよいよ窓にも大きく日にちを張り出し、少しずつ準備開始です☆
隠れようもない、春だー。

 

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3月11日に寄せて、何か書こうかすごく迷ったけれど、10年というくくりに乗っかるようなのは失礼だし、相変わらず震災に関しては言葉が浮かんでこなくて、ただ祈り、原発に関しては再び自分の生活と社会を見つめて過ぎる。でもたまたまその日の直前、ある出会いがあったので、これは皆さんにお話ししたいなと思った。

関野吉晴さんの「地球ものがたり」(ほるぷ社)というシリーズが図書館に並んでて、写真の1冊が特に目を引いた。家族が寝静まった部屋で静かにこの本を読み終えてあとがきを読み、古い本かと思ったら現代の話で、関野さんが震災に衝撃を受けた後にこのシリーズを発刊したと知る。子供たちへ向かって語りかける形で書かれたまっすぐな文が心を打った。

地球という星に今共に暮らす色々な人たちをリポートするこのシリーズ、4冊とも日本にいる私たちからは想像のつかないような原始的なスタイルで暮らす人々を取り上げている。この冬ついに6冊完読した「アリューシャン黙示録」のような世界。この現代に今も脈々と受け継がれる静かで豊かな暮らしをしている子供たちがいて、そこにも文明化や気候変動の波が押し寄せている現実を見せてくれる。

悲観的ではなく、理想にも走らず、しっかり現実を捉えて、何か手がかりを見つけ出し、みんなで共有したいという気持ちにあふれている。続けて読んだ『海のうえに暮らす』では、国を持たず一生を船の上で暮らす漂海民「パジョ」の人たちを取り上げていた。船が家で、煮炊きも寝るのも出産も、船の中でするという家族。息子と同じ12歳の少年は自信に満ちた顔をしている。自分が獲物を採り、家族の役に立っていると実感しているからだろう。

見たことも聞いたこともない人たちの暮らしを知るのは本当に楽しい。私はいつでも目から鱗を落としたい。重く固まった価値観を捨てたくてたまらない。だけど外国にはなかなか行けない体になってしまったので、こういう本との出会いがとってもありがたい。

知らない人たちの暮らし方は、自分を自由にしてくれる。私はこうだと思うけど、みんなにはわかってもらえないんじゃないかとか、そんなもじもじを消してくれる。地球の上には、いっぱい色んな暮らし方があるんだから、全部OKなんだと自分を肯定できる。

お店や子供のものを選ぶとき、いつもぐるぐると迷ってしまうのは、自分たちだったらこうだけど、お客さんや子供たちのニーズは違うと感じるから。でも、傾きすぎるのをバランスしてくれるのが、これらの本たち。少し遠い目で、少し広い目で選ぶ時、それは私がなってほしい社会につながっていくだろうか、という視点。

冬ごもりの間に読んだ本たち、「地球ものがたり」「アリューシャン黙示録」のほか『アンネの日記』やドリトル先生シリーズ、パディントン、仕上げに『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』(くさばよしみ編、中川学絵、汐文社)。『ニルスの旅』の下巻までは届かなかったけれど、充実した読書タイムだった。



内向きの力

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コロナのおかげで育つ内向きの力。コロナ以前だったら日曜が来る度に「どこか行きたい」「誰かの家に遊びに行きたい」と言っていた息子たち、今は家にいるのがスタンダードなので、「じゃあ何する?」ということになります。

工作月間で家に工作の本が幾つも用意してあり、付箋を貼って選んだものの材料集めをせっせと協力しているので、今日は買ったことのなかった北海道の飲料「かつげん」で500mlのパックをゲットして「牛乳パック船」作り。

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低学年向けの本に載っていたけれどカットや接着など難しい部分が多く、気づけばほぼ息子1が作成。半分に切った牛乳パックを船に仕立て、水性ペンキを塗り(一番上の写真)、後ろに小さなパックで作ったゴムの動力を。割りばしや船室の箱(濡れても平気そうなもの)をゴム接着剤で止め、割りばしに動力のゴムを掛けて完成です。息子2は仕上げのシール貼り。

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先日「お菓子の家」で使ったマーブルチョコの蓋が煙突になりました^^

プロペラを巻いてそっと浮かべると…

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すごいすごい!スイスイ走ります。思わず拍手が起こりました。

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プロペラを逆向きに巻いておくと、後ろに向かって走ります。ゴム2本を足して4本に強化すると、ダッシュ力が増し、代わりにちょっとねじりを溜めにくくなるので距離は伸びませんでした。牛乳パックの浮く力すご!あとゴムだけなのにこの走り!と、単純なんだけどなんだかとっても充実感。

「次の日曜日は何作る?」と息子2が早速次を選ぼうをしているので大成功です。「家であるものでできる」といううたいですが、我が家ではあまり飲むことのない大型ペットボトルやアルミ缶のジュースなど、理科工作のために買ってもらえる飲料にもテンションが上がるようです(^_^;)

再びやってくる春休み。去年よりは短いけれど、困った時に理科工作はお勧めです☆男子に動くおもちゃは大人気。わかりやすい本を手元に置くことと、材料集めが親の仕事かな。特にりんぺい先生の本はすばらしいですよ!

*『決定版工作大図鑑』(かざまりんぺい著、主婦の友社、2017年)

 

冬終わる

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白樺がまぶしく光り、大沼小沼も薄氷。冬が終わるよ、終わるよとあちこちが知らせてくれる。庭のかまくらは天井がなくなり、とうとう地面からミントが覗き、トンビののどかな声が響く。

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海釣り再開。早春のお楽しみとなった海苔は、息子2がバケツいっぱい採った岩海苔を夫が焼き海苔に。香り良く甘く、最高のおつまみ!写真奥のガヤ(エゾメバル)もひとり1匹♡春の味。

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去年植えた道路際の若木たちは雪囲いもなく大丈夫だったかな、と見に行くとしなやかな枝でちゃんと持ちこたえてくれていた。木の根元だけ自然に解ける根開きの季節。

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楓ちゃんも無事。赤く色づいた枝に水の玉飾り。

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ほんのり山赤らむ春。住んでいなければ見過ごしてしまいそうなほどささやかな変化が嬉しい。

夢のドーナツ

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子どもたちが好きなバムケロシリーズのお菓子本『バムとケロのおいしい絵本』(監修:島田ゆか、料理・レシピ:八木佳奈、文渓堂)を借りてきたので「『やまもりドーナツ』作ってみる?」と息子1を誘うとすぐにのってきた。

とってもシンプルで簡単なレシピだったので、所要時間30分。卵・砂糖・バター・牛乳・小麦粉・BPをざっくり混ぜて一塊になった生地を10分寝かせてから型抜きし、

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揚げるだけ♡ 厚み1cmのミニドーナツなので短時間でできるし、積み重ね感が出やすい。それに何個も食べた気分になれてとっても良かった。

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クラシックオールドファッションの味。

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料理が得意なバムと、くいしんぼうのケロ。ふたりが出てくるバムとケロの絵本には、おいしそうなものがいっぱい登場する。それも夢のような形で。今度は2倍の量で絵本みたいに積み上げてみたいな。「さむいあさ」の「おおきなプリン」もやってみたい。

作る

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まもなく中学生になるので、息子1には手作りの時間をなるべく確保したいなと思って今月は強化月間。簡単な理科工作の本を借りてきて、作ってみたいのがあったら材料揃えに協力するよ、というとピタゴラ装置を選びました。いいね!

私もピタゴラ装置大好き、だけど自分で作るのはやったあるけどなかなか難しく、挫折>< なので喜んで協力。友達にも余っていたペットボトルを協力してもらい、準備OK!

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切ったり接着したり、微妙な角度や幅が難しそうだったけど、説明書好きな息子1は本の通り着実に。道具の使い方はまだ危なっかしいところがあり、見ているとヒヤッとすることもあるんだけど、命を落とさなければOKと自分に言い聞かせ、どうしてもな時だけアドバイスしてそっと見守りました。数をこなすのが一番だものね。

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11時頃から始めて18時、とうとう完成!! カップ(黄色)に楊枝を刺すとこ楽しそう、と私もスペアでやってみたけど、ビー玉がコースアウトせずそれでいて止まらないようにするのは思った以上に難しい(^_^;)


簡単そうに見えて、パーツとパーツの接続をスムーズにするにはひたすらトライ&エラーで根気のいる作業です。 息子1は淡々と調整し続け、ついに完走。エンジニア向き^^

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ピタゴラスイッチ

そばで見守りながら、工作って本当にすばらしいなぁと思ったし、頭と手を動かすことでつく力を改めて感じました。充実感や喜びも、長い時間取り組んだ後はひとしお。

材料を揃え、軌道に乗るまで少し見守って、あとは目に入るところで作業しながらうっすら見守る(パソコンとか漫画を見てるのでは何となく空気が悪くなるので、息子2の繕い物をしてました)、立ち止まったら一緒に手を動かして探ってみる、疲れてそうならおやつタイムを促すなど、伴走者もまあまあがんばりました👍

本を渡しただけで作り出すのは理想ではあるけどなかなか難しいので、習慣になるまでの導入をサポート。私はけっこう一人で当たって砕けろタイプでそれはそれで得るものはありましたが(^_^;) 4月からは一緒に何かする時間が激減するはずなので、思い出作りにもなるかなーなんて。

今や親と過ごした時間よりもその後の方がずっと長くなっているけれど、父と豆腐を作ったり、大工の手伝いをしたこと、母と一緒に台所でトビウオの絵を描いたり、そら豆の皮をむいたりした時間が、自分自身はとても心に残り、その後の人生をしっかり支えてくれている気がします。

東日本大震災から10年が経ちましたね。おひとりおひとりのかけがえのない時間を想いつつ、改めて亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、今も避難生活を続けている方々が穏やかな日々を取り戻せるようお祈りいたします。







 

お菓子の家🍫🍪🍬(Ni記)

突然ですが写真です。

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そう、みんなの知っているお菓子の家です。お菓子の家もそうしゃべっていますね。

父の誕生日に作りました。(発案者:母 製作者:母,息子1,息子2)

板チョコのドアを開けると空洞があります。煙突もついています。

遅れましたが息子1です。*1右にあるおめでとうの文字は僕が書いたものです。

難しいですねwww。土台が全てビスケットです。※現在音楽を聴きながら書いています。

その1

ビスケットの土台を組み立てていきます。溶かしたホワイトチョコを接着剤にします。

その2

板チョコを割って屋根の台を作ります。

その3

ウエハースなどで屋根を作ります。

その4

煙突など細かいパーツを作れば完成!

面白いですよ。ヽ(*^ω^*)ノ 以上、息子1でした。お菓子の家・ヘクセンハウスのイラスト

🐈

*1:o(^∇^)o