大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

わらべうた

天気の日の太陽光が、もう春の兆し。
3−4日天気のいい日の後、3日くらい降るというサイクルが
繰り返されている。



春を待ちながら、まだまだ家遊びが中心。テレビのない我が家では
自然とわらべうたの出番が多くなる。
大島妙子さんの絵が「わらべうた」にまとわりつく古くささを一蹴してくれる
『子どもとお母さんのあそびうたえほん』(小林衛己子編、大島妙子絵、のら書店)は、
図書館で借りたので返すまでに一生懸命覚えた。

寝かしつけ用に「うっつけうっつけ うしのこ」
笑かし用に「いちにのだーるまさん へこぷっとこいた ぷー」
子もすぐに覚えて歌い出す。「めえめえめえ たしかに きこえる やぎのこえ」

『あがりめさがりめ』(ましませつこ作絵、こぐま社)の
「あしあしアヒル」では、親の足に子を乗せて部屋をまわり大喜び。
ぐずった時のお助け技になる。



わらべうた好きの友人から出産祝いにもらった
『わらべうたカード』(ましませつこ絵、茂森あゆみ歌、童心社)は
カードの裏に楽譜があって、オカリナの練習曲にももってこい。

オカリナのどっしりした響きが好きで時々いじっているものの、
いっこうにレパートリーが増えず10年以上経った私に
このわらべうたカードが救いの手を差し伸べてくれた。
なにしろほとんどがミからシまでの音だけで構成されてるのだから。

わらべうたの単調なメロディーは、昔はぴんとこなかったけれど、
UAの『うたうううあ』と出会って以来、そのミニマルな美しさが
ぐっとくるように。吹いてると、さらにくるくる。
すばらしいよ、わらべうた!

気に入りは「くまさんくまさん」「おちゃをのみにきてください」
「うちのうらのくろねこ」。
アイリッシュミュージックの根底に流れるものにも似た、
しかしまた独特のゆったりした水脈が、
私たちを別世界へ連れて行ってくれる。