大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

わらべうたときかん坊


裸にスタジャンで雪の中へ飛び出す。高みに上ってこわもてのお兄さんにがんを飛ばす。
将来の夢を聞かれて「俺は俺になる」と先生に宣言するなど、
いちいちパンクロッカーっぽい次男。

ごきげんな時は飛び切りの笑顔を見せてくれる半面、欲求を満たされないと
赤ちゃんの時から根負けすることなく1時間でも泣き続け、肺を鍛えているので、
真っ向から対立すると大人の方がへろへろになってしまうこと多々。
いわゆる魔の3歳児。

すこし前、朝の着替えから「これは違う、これでもない」と出す服を全て投げ出し、
「では自分で選んで」と言うと「できない」と泣き出し、親子ともどうしていいやら
わからないという毎日が続きました。

対立しないようにしても、気持ちががんとしていて手に負えないのです。
このままではいかんなぁと思っていた時、ふと長男が小さい頃に親しんだわらべうたの本を
思い出しました。

今はだいぶ緩んでいますが、当時なるべく物に頼らずに子育てをすると決めていた私は、
長旅もおもちゃで間を持たせず、絵本やわらべ歌で乗り切るほどよく歌っていました。
歌だけでなく体を使った遊びは、子どもが一番喜ぶことだと今でも思います
(体力と状況に負けて、今はおもちゃにもかなり助けてもらってます!…笑)。

さて次男。歌を歌い、スキンシップを図るよう心掛けると、ちょうど落ち着く時期でもあったのか、
何だか柔らかくふっくらしてきて…そうなれば良い循環の始まり。
親もにこにこして子どももにこにこして、ときかん気が少しはおさまったよう。

今回の「えほんのはなし」では、そんなエピソードと子育てしながら実感した
わらべうたの力について書かせていただきました。
歌うと大人も自律神経が整うのか、優しい落ち着いた気持ちになります。
興味はあるけれど導入がわからないという方にぴったりのあそび歌絵本とカードです。
プレゼントにもおすすめ。どうぞご覧ください。



えほんのはなし→  (「ちいさないえ」で3、6、9、12月に連載)