大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

根開き


雪解けがすすみ、木の根の周りがとけてきた。
これを根開きというそうだ。

雨が降る懐かしい音も聞くようになったし、
家の屋根から垂れるしずくの音、
川の音も聞こえるようになった。

梢はほんのりピンク色。
花盛りの季節までは遠いけれど、
埋もれていたクローバーの緑もちらりと見え始め、
いよいよ春始動。

今日は駒ヶ岳がてっぺんまできれいに見え、
爽快だった。

「雪の季節がもう終わりか。淋しいなぁ」と悠長な夫。
私はそこまでのん気に思えない。

だって車の運転は命がけだし、家にこもりがちで
明らかに夫婦喧嘩が多くなってるし
(うちだけでないと思います)、
外に目が向かないからひとりよがりになりやすいし。
野菜が少ない時期だから摂取が少なくなりがちなのと
運動不足で体もすっきりしないし。

それでも、この「リセットされる感じ」は
何にも代え難い良さがある、と思ったりする。
雪が真っ白に覆うと、一回何もかもが
リセットされる感じがするんだ。

そしてまた、新しくやり直すことができる。
その続きではない感じがいいな、と思う。