(初物のわらび)
ほんとうにいつまでも寒さが引かない今年の春。
でも、おかげでいつもと違ったお楽しみがありました。
ひとつは辛夷。
いち早く春を告げる辛夷の白い花は、木蓮より小柄でひかえめなので、
他の華やかな花が次々咲くとかすんでしまうことが多いのですが、
今年の大沼では主役を張りました。
こんなに辛夷があったのかと驚くほど、
辛夷しか咲いてない大沼周遊道路でした(笑)。
そしてあきれるくらい新緑が遅かったので、
白い地味な辛夷が隠れることなく、
しかも低温続きで長く楽しめました。
こんなぜいたくな辛夷の花道見たことない。
辛夷ファンとしては、辛夷でも主役になることがあるんだ!と
いう驚きとともに嬉しい春の先駆けでした。
もうひとつは鳥。
やはり新緑が遅かったおかげで、鳥の声が美しくなった
この季節に、鳥が葉に隠れることなく姿を見せてくれて
庭先のお楽しみとなりました。
桜色のベニマシコや、黄色いおなかのキビタキ、
目の覚めるようなコバルトブルーのオオルリなど、
家に居ながらにして楽しむことができ、耳とともに目も潤されました。
ここ数日で、やっと桜前線が大沼にも訪れ、
山菜とともに楽しい季節がやってきました。
この直接摘んで食べられる喜びは何にも代え難いものがあります。
春の香りとパワーがいっぱい入った摘みたての山菜は、
都会でお金を出しても買うことのできない宝物です。
<最近食べた山菜>
ワラビ、アサツキ、コゴミ、ウルイ、蕗、行者にんにく、
タンポポ、蓬、たらの芽、アマドコロ
(全て半径1キロ以内で穫れたものです)