これまでおやつってほとんど作っていなかった。
ふかしたお芋とか、くだものでいいじゃないって思ってたし、
夫のお菓子をつまみぐいしていると作る気も起こらなかったから。
それが今、外には実も落ちていない、友だちにも滅多に会えない、
雪で出られない、という日々が続いたら、
余ったエネルギーで憧れの肉まん作りまで辿り着いちゃった。
ホットケーキから始まった粉ものシリーズ。
何しろ思い立ってもすぐにおいしいものが買えないという
環境が幸いして、蒸しパン、ピザ、マーラーカオ…そういえば、
おやきが大好きだった、と続々作る。
やってみるとなんて簡単!地粉(または強力粉と薄力粉を合わせたもの)を
耳たぶの固さに練り、具を作ってるあいだねかせ、包んで焼くだけ。
味噌作りもそうだけど、材料がシンプルということが、
私のやる気をそそる。
きっちりしたレシピとかないところがいい。
そのシンプルさから入って、少しずつ自分好みに工夫してくのが好き。
お焼きは回を重ね、生地にB.P.を加えたりしながら着地点を模索中。
中身は甘辛い切干し大根が好きだ。
その流れにのって、同じ生地で肉まんも作ってみた。
冬の包まれている温かい食べ物って、手にしているだけで和む。
西荻のナモ商会で時々売っていた加藤農園のキャベツまんじゅうと、
西荻のとらやさんで昔売っていた李さんの切干し大根まんが私のお手本。
どちらも後になってはもう手に入らなかった。
食べ物って一期一会。三月の羊も、今新しい場所へ向かっているよ。