大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

棟上げ完了


すごい勢いでフレームが出来上がってゆき、
4日目のきのう、とうとう棟上げまで完成しました。
2011年11月11日11時頃のことです。
(てっぺんにいるのは頭領ではなく私☆)

夫(左)は棟木の最後の仕上げを打たせてもらい、感激。

齋田さんの手がける家は、土台を基礎にボルトでとめた他、
骨組みに一切金具を使っていません。
木を組み合わさるように刻み、はめ、込み栓でとめるだけ。
シンプルで、頑丈で、いつか自然へ還ってゆける家。

こんな感じで組み合わせて、
ハンマーで両側からたたくのです。



設計から施工までひとりで請け負える大工さんって、
なかなかいないのではないかしら。

余計なことは口にしない硬派な人なので、
そのために少し不安になる事はあったけど、
事前に何度も現場に足を運び、何も無い場所をじっとみつめている
後ろ姿から、完成像の輪郭を、自分の中でしっかり固めているの
だろうな、ということが伝わってきました。


(左から、まっちゃん、齋田さん、夫)

ハウスメーカーのような丁寧なイメージの擦り合わせが無い分、
賭けみたいなところもあるわけですが、私たちの大事にしている
ポイントを少ない会話から掴み取り、無意識層からもすくい取り、
2次元へ、そして3次元へと組み立ててゆく様はほんとうに見事で、
いつも見とれました。

いい家が出来てゆくよ。
色んな思いがこみ上げてきて、少し泣きました。
つらかったことが、こういうときスパイスになるんだな。
全てにありがとう。