大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

冬支度

転がるように寒くなって、薪ストーブの点火間近。
夫がせっせと準備をすすめ、いつでも始動できるようにしてくれた。
裏山はきのこシーズン。秋の味覚と紅葉が楽しみな季節。
(今週のキッシュはツチスギタケが入る予定)

保育園へお迎えにいく17時半にはもう真っ暗で、
三日月の輝きは関東で見ていた初冬の鋭さだった。
こちらの秋はかぎりなく冬に近い。

西荻窪のお客さんから、金木犀が香っているというお葉書を
いただいて、遠い場所へ心をとばした。いい季節だな。
金木犀と梔子と沈丁花の香り。2月の梅の香り。
夜の街を歩きながらお花の匂いを感じるのが好きだった。

秋が一番好きな季節だけど、冬は少し恐怖をともなうので
落葉する木々を見ていると、今やただ楽しみとは思えない。
終わってゆくさみしさを体じゅうで味わう。
悪いことではない。


お腹の中で肋骨を蹴り上げている胎児は、太陽が死んで
また生まれるときに出てくるだろう。
一年で一番祝福される光の日に。