大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

夏の夜/夏の昼

夜は涼しい大沼湖畔。数日前から蛍が飛び始めました。
始めだからなのか今年はなのか、数は少ないですが、
あのふい〜っと動く光の移動と不思議な間合いの点滅は何度見ても面白いものです。

西荻にいた頃は、久我山の蛍まつりに行っていました。
地域で育てた蛍を神田川沿いに一斉に放すので、とても見応えがあります。
薄暗がりを行き交う人の気配がなんとも優しくて、毎年のお楽しみでした。

今夜は息子2(1歳)の寝かし付けで先に眠ってしまった夫の代わりに、
息子1(5歳)とふたりきりの蛍見物。暗闇で小さな手をつなぎながら、
この風景が彼の子ども時代の記憶としてレイヤードされてゆくのは幸せだな、
と嬉しく思いました。

昼間はかんかん照りのことが多くなりましたが、野菜や果物が充実してきて
嬉しい限りです。これは桑の実がなっているところ。
道内では意外と食べる人が少ないのか、店頭で洋酒漬けの瓶を見たお客さんから
「桑の実って食べられるんですね」と声をかけられることがあります。

故郷群馬では母がよくジャムを作ってくれました。生糸の産地なので、
桑があったのですね。直売所で季節になると少しだけ出るようです。
町中で見かけることはほとんどありませんでした。

大沼に来てから、桑の木の多さにびっくり。なんと恵まれた場所でしょう。
子どもたちも大好物です。
散歩中にも見かけると木ごとに立ち止まってはパクパク止まりません。




短い短い夏だから、暑さも本当に貴重で愛おしく思えます。
子育てもこんな境地に立てたら楽なんだろうけど、
1歳児の世話は逃げ場なし。今だけ今だけと呪文のように唱えても、
全身でぶつかってくるエネルギーが、夏の暑さより重い日々です。
ドラえも〜ん!