大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

何よりのご馳走

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春、お店のことと並行して私は子どものことで忙しいですが、夫は薪づくり。
特に今年は新店舗の準備もやりつつなので、連休中も気持ちが焦る~とうなされていましたが、お手伝いねこさん現る?!

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仕込み期間を経て、とうとう息子1薪割りデビューしました☆
まだ白樺など割りやすいものですが、本人も割れるようになったことが嬉しそう。
去年おととしはささるところまでしか行かなかったのがぱっかーんの気持ち良さを味わったようです。

3月、彼が10歳になった時のねこひ日記に「7歳までやりたいことは(人に迷惑掛けることと健康を害すること以外)だいたい何でもやらせ」と書きましたが、後から言葉不足を感じていました。あれってわがまま放題育てたわけではなく、主に大人の真似するお手伝いのことだったのです。

2-3歳の子って何でも大人がやっていることを「やってみたい」と言ってきますよね。でも、実際その年齢で体験してもらうのは、大人もちょっと大変。それでも「やってみたい時がやり時」と自分と夫に言い聞かせて、なるべく何でもできそうなことを見つけて参加してもらってきました。

「できるようになる」って、とっても嬉しいことですものね。もちろん、数年後に仕込みが終わったとき私自身が助かることも計算に入れて^^
子どもにとって一番嬉しいことは、「大人が話を聞いてくれることと、自分でできるようになること」。表面上は物質など違うことを要求する子でも、本当はこの二つを求めていることが多いのではないでしょうか。


仕込み時期は小さければ大人もちょっと大変だけど、この手間を抜きにしてもっと大きくなってから「手伝いなさいよ」って言っても難しい気がします。それに、仕込み期間の見守りを経ての「できるようになった!」を一緒に味わうことは大人にとっても幸せな喜びです。

5年生になって急にできることがぐんと増えた息子1ですが、これまでの色々な体験の上に積まれたことなので、しみじみしてしまいます。木の香りあたらしい薪棚は色とりどりで見た目も美しく、次の冬が暖かく過ごせる安心感は(焚く時はもとより)何よりのご馳走です。大沼に住めるようになって一番のご馳走は、薪と鳥の声。大好きな山菜以上かもしれません。