大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

つれづれ

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苺のタルト

フレッシュフルーツの季節がやってきました。嬉しいです!ここからは次々に果物が実るので本当に楽しい季節。お店の左側に散歩道があり、川岸にはアヤメ、木の根元あたりにノビルの白い可愛い花が咲いています。

橋の上ではよく子供たちが小さい頃棒を投げて遊んでいました。クマのプーさんの棒投げ橋みたいに、向こうから投げるとこちらから出てくる、というのが楽しかったのです。

半年ぶりに行った図書館で冬に読んでいた『ニルスの不思議な旅』の続き入手。大変厚みがあるので、1ヵ月で読み終えられるでしょうか…息子2に脅されて借りてきました。函館美術館でやっている「やなせたかしの世界」展を見た帰りでした。

この展覧会はコロナの影響で会期がごく短くなりました(6/14まで)。油絵で描かれた厚みのあるアンパンマンは圧巻。初期のシュールな漫画も面白く、私が子供の頃よく学校の図書館などにあった「詩とメルヘン」の頃の絵はシュールレアリズムのような不思議な世界。表紙がずらりと並んでいます。

幼稚園の頃通っていた「えじゅく」に置いてあったキンダーブックの裏か何かでやなせさんの「やさしいライオン」や「あんぱんまん」を見かけ、何てさびしい絵だろう、と子ども心に引っ掛かりを持っていましたが、その後暗さの影もない明るいアニメーションを見かけるようになり、ギャップが大きすぎて、不思議な印象でした。

やなせさんの世界全体からは広々とした心の砂漠に迷い込んだような人間の悲しみや寂しさが感じられますが、そうした黒いものに飲み込まれない強さもまた強烈に光放っていて、その両面が厚みのある魅力になっているのかもしれない、とギャップが融合に変わった展示でした。もっとゆっくり見たかったけれど、息子2が待ちきれず駆け足で。

明日も苺のタルトをご用意してお待ちしてます!