大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

ふたりの時間

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ここにいて楽しめるものを増やそうと、5月中頃から友達の息子Uくんに天体望遠鏡を借り、息子1としばし空の旅を楽しませてもらった。直径50mmの屈折式望遠鏡で、月はクレーターまではっきり見える(写真にはクレーターの欠片しか写ってないけど雰囲気伝われば><)。

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夜中に起きて空を見ると、南の空に木星と何か惑星らしきものが並んでる。「Star Walk2」(無料の天体観測アプリ)で確認すると、木星土星、すぐ近くに冥王星も並んでいる。ただし夜中の2時。息子1は学校が始まったので土日まで待つ。そんな時に限って天候は微妙で薄雲が広がっていたけれど、つかの間の晴れ間をついて木星の縞と衛生まで見ることができた。

騒がしい息子2の世話におされて、このところ高学年になった息子1との会話が減っていた気がする。お散歩でその時間は少し復活したけれど、たった2-3週間前はまだこごえそうに寒かった夜にフル装備で夜空の観測をしたり(息子2と朝早く仕事の夫は脱落)、夜中にふたりで遥か彼方の星を覗き込む時間は、言葉数は少なくても、なんだか久しぶりに心が近づけた充実感があった。

天体望遠鏡はセッティングが少し難しいのだけど、説明を理解し、私にはできない姿勢なのでほぼ息子1が星を捉え、7億5000万Kmも向こうにある木星にピントを合わせることができるほど成長したんだなぁ!と、真夜中の月夜に照らされて望遠鏡を覗き込みながら不思議な感動に包まれた。あの赤ちゃんだったNが。

「冷やすやつ持ってきて」と息子2へと同じ言い方で息子1に頼むと「……保冷剤ね。」と冷静に返される。そろそろ背も抜かれそうに伸びてきた。ひょっとしたら7年後にはもうこの家から出ていくかもしれないと思うと残り少ない日々が惜しまれるけど、木星を見せてもらった感動は、いつまでも覚えておきたい。